指定したロッカーで商品を受け取り

ネット通販大手のアマゾンジャパンが、18日から始めた新サービス「Amazon Hub ロッカー」。

「Amazon Hub ロッカー」

商品を注文する際に、配送先を指定すると、駅やコンビニなどに設置された専用ロッカーでアマゾンの商品を受け取れるようになる。

メールで届いたバーコードをスキャンすればロッカーが開き、簡単に荷物を受け取ることができる。

年内には、首都圏のファミリーマートや小田急電鉄の主要な駅など、およそ100カ所への導入を目指し、2020年以降、全国に順次、広げていく計画。

サービス導入の背景にあるのは、ネット通販の拡大で、人手不足による荷物の再配達の負担が増えていること。

アマゾンジャパン ジェフ・ハヤシダ社長

お客さまにとって、いかに利便性を上げるかというのが目的なので、そういったところで再配達の軽減ができればいいなと思う。

アマゾンジャパン ジェフ・ハヤシダ社長

コンビニは商品を受け取る際の“ついで買い”に期待

一方で、メリットは宅配業界と同じく、人手不足に直面するコンビニにも。

東京・港区「ファミリーマート ムスブ田町店」の入り口を入ってすぐのところには、アマゾンの受け取り専用ロッカーが設置されている。

「ファミリーマート ムスブ田町店」

この1年で、アマゾン商品の受け渡しは、3割ほど伸びたというファミリーマート。

店頭では、受け渡しからセルフサービスになることで、人手不足の解消や、商品を受け取りに来た際の“ついで買い”を期待する。

ファミリーマート デジタル戦略部・佐藤玲さん

ロッカー導入で直接お客さまが、自らの手で荷物を取り出すということが、時間の短縮、店舗スタッフとの対応の時間の短縮にもなります。また、荷物を取りに来るときに、一緒にお弁当を買っていただくとか、飲み物を買っていただくということに期待しています。

ファミリーマート デジタル戦略部・佐藤玲さん

アマゾンは今回、宅配ロッカーに加え、カフェなどでも荷物が受け取れるサービスをスタート。

ネット通販大手による商品の受け取り地点の拡大は、物流の負担軽減につながるのだろうか。

カフェなどでも荷物を受け取り

配送コストを下げて競争力を高める

内田 嶺衣奈キャスター:

この宅配ロッカーによって再配達を減らすことが期待されているということですが、アマゾン自体のメリットは何ですか?

ボストンコンサルティンググループ マネージング ディレクター・森田章氏:

再配達だけを減らすということであれば、「置き配」すなわち玄関に置いておくとか、マンションの管理人さんに渡しておくなどのサービスを拡大すればいいだけ。今回の宅配ロッカーの仕組みは、アマゾンが従来の宅配業者に頼るだけではなくて、アマゾン自身が組織化した宅配業者に配送させるというもので、宅配ロッカーは、組織化した宅配業者だけに使わせています。

宅配ロッカーを設置することで、各家庭に一個ずつ配送するのではなくて、1カ所にまとめて配送することができるので、配送コストを下げて競争力を高めていこうという狙いがあります。

内田 嶺衣奈キャスター:

メリットが大きいように感じますが、課題や、今後活用していく上でポイントになるのはどういうところですか?

森田章氏:

そうですね。3日以内にいつでも受け取れるということは、宅配ボックスの中にそれなりに長く荷物が滞留する可能性があります。宅配ボックスの空きがなくなってしまう可能性があり、 そうなるとユーザーが離れていってしまうので、ボックスの数をいかに増やしていくかが課題になってくると思います。

(「Live News α」9月18日放送分)