ホンダ、トヨタに続きMINIも…

EU離脱をめぐり先行きが見通せないイギリス。

主要産業の一つで、生産した車のうちの半数以上をEUに輸出しているイギリスの自動車産業への悪影響が出始めている。 

ホンダはイギリス南部にある工場の閉鎖を発表。 

トヨタ自動車も、合意無き離脱となった場合、イギリスでの生産から撤退する可能性に言及している。 

  

こうした動きはイギリスを代表する車も例外ではないようだ。

ミニのディーラー(ロンドン中心部)

ロンドン中心部にある スタイリッシュなディスプレイのMINIのディーラー。  

コンパクトでユニークなデザインのMINIは元々イギリス生まれだが、2001年にBMWがライセンスを取得し、デザインも一新された。  

イギリス生まれのMINI

「MINIはイギリスそのもの」

MINI愛好者は、  

「私は4台目のミニを買ったばかり」 

「MINIはイギリスそのもの。高級だしとてもいい車」

「イギリスで生産することはとても重要。それがMINIの魅力だから」と話す。

BMWの傘下に入った後も、MINIの生産は従業員5000人が働くイギリス・オックスフォードの工場で行われている。

従業員5000人が働くイギリス・オックスフォードの工場

そのMINIを巡って、BMWの役員は、

「一刻も早くこの不確定な状況が終わることを望んでいる」と話す。

BMWは、合意なき離脱となった場合、「イギリスから撤退する」とコメントし、イギリス中に衝撃が走った。

BMWの役員

離脱をめぐる混乱は、すそ野が広い自動車産業の雇用にも影響を及ぼしている。

日産はSUVと高級車「インフニティ」の生産取りやめを発表

日産のサンダーランド工場(イギリス北部)

イギリス北部にある日産のサンダーランド工場。 

従業員7000人が働くイギリスの中でも最大級の工場だが、日産はこの工場で予定していたSUVに加え、12日には高級車「インフニティ」の生産を取りやめることを発表。 

従業員の間には不安が広がっている。

「日産が風邪をひけば関連企業もみな風邪をひく」

「Home to Nissan=日産のふるさと」の看板

街の入り口にある看板には「Home to Nissan=日産のふるさと」の文字が。

  

 1986年から30年以上にわたり操業してきた日産の工場は、「日産が風邪をひけば関連企業もみな風邪をひく」と言われ、この地域の経済を支えてきた。

景気の悪化を受けて去2018 年のイギリスの自動車生産台数はすでに9.1%近く減少。  

イギリス自動車製造販売協会は、もし「合意なき離脱」となった場合、更なる打撃を受け「破滅的な状態になる」としている。

経営コンサルタントの森田章氏は、

「仮に合意なき離脱(ハードブレグジット)になれば、自動車部品を含む関税を一時的に引き下げることを検討すると言われている。ただ、これは一時的な措置で、そもそも国家としての自治権を失ったことへの反発がブレグジットにつながったわけで、自動車産業を保護するために関税を引き下げるのであれば何のためのEU離脱だったのかという議論にもなりかねない」と指摘する。

(「プライムニュース α」3月13日放送分)