感染拡大で家飲みビールに注力するメーカーが、泡で勝負に出た。

アサヒビールが、7日に発表した家庭で生ビールが楽しめる新しいサービス。

会員に専用のビールサーバーを貸し出し、工場から直送されるスーパードライを毎月2回自宅に配送するというもの。

2021年中に会員数3万人を目指している。

アサヒビール専務取締役 マーケティング本部長・松山一雄さん「外で飲む機会が激減しているので、その中で家飲みの頻度も高まっている。うまい生ビールをいつでもどこでも、自分の好きなやり方、好きな形で楽しむ。消費者が変わっているので、私たちも今までとは提供していく商品、サービスを見直すべきではないか」

こだわったのは、ビールの泡。

業務用サーバーで培った技術を生かし、きめ細かい泡が簡単に家庭でも楽しめるようサーバーの開発に力を入れたという。

缶ビールから直接注いだものと比較してみると、缶ビールの泡はちょっともったりしているが、サーバーの泡はとろとろ。

2020年のスーパードライのたる容器の販売数量は、前の年に比べて4割減少。

新型コロナの影響で外食が減り、業務用ビールの販売数量が大きく落ち込んでいる。

さらに、アサヒビールでは、缶のふたを開けた瞬間に泡が自然に出てくる缶ビールの販売も6日から開始。

アサヒビール 専務取締役マーケティング本部長・松山さん「コロナでこういう状況になって、お店で飲むような生が飲みたいという声が、ますます切実になってきている。ホームサーバー事業と生ジョッキ缶、この2つを軸に家飲み事業をやっていきたい」

盛り上がる家飲み需要。

ビール各社は、泡に注力した商品を続々投入している。

キリンビールは、2021年の春、ビールを定期配送し、専用のサーバーで自宅で生ビールを楽しめるサービスを本格展開。

サントリーは、缶に付けて注ぐことで細かい泡を楽しむことができる神泡サーバーの販売を開始する。

コロナ収束が見通せない中、ビール業界では、販売戦略の見直しが迫られている。