新紙幣発表そのデザインとは

4月9日に発表された5年後に発行予定の新しい紙幣。

新・千円札の表には、ペスト菌を発見し『近代日本医学の父』といわれる北里柴三郎の肖像。

裏には葛飾北斎の代表作『富嶽三十六景』の『神奈川沖浪裏』が描かれている。

新5000円札の表には、津田塾大学の創始者で『女性教育の先駆者』と評される津田梅子。

裏には『藤の花』が描かれている。

そして、最も多く流通している一万円札の新デザインは、表には『日本の資本主義の父』と呼ばれる渋沢栄一。

裏には東京駅・丸の内駅舎が描かれている。

この新デザインについて、街では様々な声が上がっている。

新1万円札の肖像に選ばれた渋沢栄一は、明治初期から実業家として活躍した人物で、東京電力や帝国ホテルなど、生涯でおよそ500もの会社設立などに関わった人物。

渋沢栄一が生まれたのは埼玉県深谷市の農家ということで、地元はすでに大盛り上がりだ。

新1万円紙幣のデザインに地元の人は...

深谷市民に話を聞くと「教科書に書いてあって、深谷市の有名人物は渋沢栄一が一番なのですごいうれしいです。」などの声が。

今回の新紙幣のデザインについて街の人は...

今回の新デザインについて街の人に意見を聞くと

「知らない人がいきなり出てきた感じ。全員わからない(東京出身 男性 20代 現行デザイン派)」

「文字が大きくなり、カラフルになったような気がする(埼玉県出身 女性 30代 新デザイン派)」

などの声があがった。

新紙幣のデザイン数字が目立つようになった?

賛否両論ある中、数字については新デザインの方が見えやすくなったという意見が多数にのぼった。

実際、並べて見ても、新1万円札では、数字がより目立つことがわかる。

新紙幣のデザイン その選定基準とは?

気になるのは、新しい紙幣に描かれる人物の選定基準だ。

明確なルールはないということだが・・・

1つは、『日本国民が世界に誇れる人物で、教科書に載っているなど、一般によく知られていること。』

もう1つは、『偽造防止の目的から、なるべく精密な人物像の写真や絵画を入手できる人物であること』

おおよそ、このような理由で選ばれるという。

渋沢栄一史料館の館長は今回の決定を受けて

新1万円札に決まった渋沢栄一の史料館には、つい数日前、財務省の担当者などが訪れ、館長に、新紙幣に描かれることを伝えたという。

渋沢史料館の井上潤館長は「数日前に『新紙幣に決まりました』という連絡がありました。ただ『胸の内にしまっておいて』と。

『近々発表するので、その間に情報が漏れるとこの計画はなくなるかもしれません』と。重かったです。」と話す。

津田梅子とはどんな人物なのか

続いて、新5千円札に選ばれた、津田梅子。

1871年に6歳の若さで渡米し日本初の女子留学生に。1900年には現在の津田塾大学を創設し、女性の高等教育に生涯を捧げた。

野口英世と同じ職場の新千円札の北里柴三郎

そして、新千円札に選ばれたのは、北里柴三郎。

香港で蔓延したペストの原因調査のために現地に赴き、ペスト菌を発見、「伝染病研究所」を創立した。

ちなみに、現在の千円札に描かれている野口英世はここに勤めていた。 

紙幣刷新は新元号に合わせた?

世間では、この時期の新紙幣への刷新発表を、新元号「令和」の発表と合わせたのでは?との憶測も浮上している。

これについて麻生財務相は「たまたま重なっただけで、新元号に合わせてという話ではありません。」と述べ、偽造防止の為およそ20年おきに行う『刷新』のタイミングと偶然重なった、と説明した。

紙幣だけでなく500円硬貨もリニューアル

今回、500円硬貨も刷新。

『ニッケル黄銅』に加え、『白銅』や『銅』を使った2色3層構造に。また縁の内側に新たに、微細文字を加工している。

新紙幣について専門家は...

新紙幣のデザインについて、紙幣を扱う印刷局に務めていた植村峻氏は「今の日本の持っている最新の技術を集約した目の不自由な方に対する配慮ということで、識別マークが改善されている。」と話している。

新紙幣に隠された秘密とは...

さらに、新紙幣のデザインについて、見た目だけでは分からない秘密を紹介。

まず1つ目は「すき入れ」。「すかし」と言ったほうが良いかもしれない。

紙幣中央の丸い部分を光に「すかす」と肖像があらわれる、今の紙幣にも使われている技術だが、新紙幣では肖像の「すかし」だけでなく、周りの余白部分に細かい模様を加え、より偽造をしにくくするとしている。

続いての秘密は、紙幣左側の縦の部分

新1万円札と5千円札には見る角度によって見え方が変わる“縦一直線”のホログラムが新たに追加される。

紙幣としては「世界初」となる『肖像の最先端3Dホログラム』が3紙幣で採用される。

角度を変えると、顔の正面だけでなく『横顔』も見えるとのこと。

そして3つ目。

新1万円札と新千円札だが、1万円の「1」には「でっぱり」があるのに対して、千円には、それがない。

これにもきちんと理由があり、財務省によると「1」の字体を使い分けることで紙幣の識別がしやすくなるというこということだという。

(「めざましテレビ」4月10日放送より)