仕事よりも子育て優先の会社

子育て中の女性向けイベントの開催や、お仕事フェアなどを行う「ルバート」。

社員数10人、そのうち9人が子育て中のママだ。

社長の谷平優美さんも、1歳と8歳の子を持つ2児のママ。働きやすさに柔軟性があり、なおかつ働きがいを感じる仕事が少ないと谷平社長自身が感じた経験から、子育て中のママたちが働ける環境づくりを始めた。

ルバート 谷平優美代表取締役:

弊社は、時短勤務の子育て中の女性社員ばかりで、役員を除く全員が、子育て中のママになっています

本人が自分の勤務シフトを組める自由な勤務時間

ママたちが働きやすい環境づくりの1つが、自由な勤務時間。

週3〜4日・月70時間勤務 / 2児の母 :

下の子どもが幼稚園生で、そのお迎えがあるので、バスの時間に間に合うように帰らせていただいています

週4日・月80時間勤務 / 1児の母:

私も夫の両親もどちらも遠方なので、例えば(子どもが)熱を出したときとかは、頼る人が近くにいないというのもあって、仕事するならお迎えの問題とかもあるので時短勤務にと

谷平優美代表取締役:

稼働時間が大体、上限月60〜110時間ぐらいで決まっていて、その上限時間を超えなければ、スケジュールアプリに本人で計算したシフトを自由に組んで登録してもらっています

シフトを見てみると、勤務時間が、みんなバラバラ。

個人の予定や都合で、勤務時間を自由に調整できるようにした。

スケジュールアプリ

社員1人で行っていた業務を時短社員2〜3人でジョブシェア

その自由なシフトを可能にしたのが、「ジョブシェア制」。

谷平優美代表取締役:

(誰かが)お休みの時でもチームで回すと言うのがキーポイント。正社員1人のところを3人の時短社員に切り替えてみようと…

これまで社員1人で行っていた業務を、時短社員2〜3人のチームで仕事を分担する体制にした。

谷平優美代表取締役:

ママだけで運営している会社は、ほかになかなか見つからなかったので、ロールモデルになる会社もなかなかないなあと。正社員がフルタイムでも回らない仕事を時短社員で回せるのだろうか、わたし自身が一番懐疑的でした…

ジョブシェアのためにまずは業務の標準化

ジョブシェアのために取り組んだのが、業務の標準化。

例えば、「出欠名簿リストを作成」、「机とイスの必要数を洗い出し会場に報告」など、業務を事細かに一覧化。こうすることで、全員が同じ手順、方法で業務をこなすことができるため、誰かが急に休んでも、ほかの人がカバーできる。「その人でなくてはできない」という業務のやり方から脱却した。

業務の標準化

谷平優美代表取締役:

優秀な方でも物理的に家庭とか子どもの予定を優先しようとしたときに、やりがいを捨ててしまうという決断をする方が多いのかなと感じていて、成果と目標に合わせて柔軟に働けるというのが、一番皆さんが求めていることなのかなと

『適材適所』ならぬ『適所適材』

三田友梨佳キャスター:

私の同年代の友人たちの中にも働くママたちって多いんですけれど、やはり働きたい意欲があっても、やりがいを持ちながら子育てと両立することがいかに難しいかを耳にすることが多いんですね。なので働くママたちの社会とのつながり方としても、このVTRのような試みはすごく魅力的に感じました。石倉さんはどうご覧になりました?

キャスター取締役COO 石倉秀明氏:

これから時短をはじめとしてフレキシブルに働く人が社会の中でどんどん増えてくると思うんですね。そんな中、企業も考え方をシフトさせていくことが必要だなと思っています。

例えば『適所適材』という考え方にシフトしていくというのもその一つなんじゃないかなと。従来の『適材適所』は、まず人ありきで、その人にどの仕事をしてもらうかを決めていく。特定の人と特定の業務を一対一のセットで考えていて、結果的に標準化業務にしにくかったりとか、属人化する側面があり、仕事に対して人が決まっているので働き方の自由度が下がってしまうということもあるなと思います

石倉秀明氏

三田友梨佳:

なるほど、では『適所適材』とはどういう働き方なんでしょうか?

石倉秀明氏:

人ありきではなくて、やるべき仕事ありきで決めていく。誰がやるか、どうやってやるかは柔軟に決めるように設計していく考え方ですね。「適所適材」が進めば、やるべき業務がきちんとクリアされれば、極端な話、誰がやってもいいし、複数でやっても問題なく仕事が回っていくので、働き方の自由度が上がっていくと思います

(「Live News α」6月25日放送分)