17日に行われた日米首脳会談で、およそ半世紀ぶりに共同声明に「台湾」の文言が盛り込まれた。

最新の映像をもとに「台湾海峡」の今に迫る。

3月29日、日本に初めて降り立った、アメリカ空軍のAC-130Jゴーストライダー攻撃機。

機体の左側には、厚さ25cm以上の鉄筋コンクリートを破壊する105mm砲と、装甲車を打ち抜く30mm弾を1分間に200発発射する機関砲を備え、標的の上空を回りながら、徹底的にたたきつぶす攻撃機。

その後、2週間以上動きがないままだったが、菅首相がアメリカ・ワシントンに到着した日本時間16日午前9時すぎの2時間後、嘉手納基地を突如飛び立ったゴーストライダー。

フジテレビ・能勢伸之解説委員「空から徹底的な破壊を行うゴーストライダーの飛来は、周辺国にとっても、けん制だったかもしれません。台湾海峡の扱いが注目されていた菅首相訪米のタイミングに合わせたような活動だったわけで、日米首脳会談で機微な話ができた背景には、ゴーストライダーをはじめとする、無言の圧力があったのかもしれません」

日米首脳会談でも、中国の行動に懸念を共有した両首脳。

最近も、4月3日、中国海軍の空母「遼寧」を中心にした艦隊が、沖縄本島と宮古島の間を抜けて太平洋へ。

中国共産党系メディアは、空母「遼寧」の艦隊は、台湾の東の海域で演習を開始したと6日に伝えた。

その海域には、アメリカ海軍のイージス駆逐艦「マスティン」もいた。

艦橋から撮影された画像には、艦番号が16の「遼寧」が写っている。

米中の軍艦が、互いにけん制しあうように並走していたことになる。

そして7日には、イージス駆逐艦「ジョン・S・マケイン」が台湾海峡を通過。

さらに9日には、空母「セオドア・ルーズベルト」打撃群が、中国が歴史的権利を主張する南シナ海で、揚陸艦中心の「マキン・アイランド」両用即応グループの艦隊と合同で作戦演習を開始した。

アメリカと中国は、なぜここまで、台湾海峡を重要視するのか。

能勢解説委員「台湾を北京政府に支配下に置かないためには、台湾海峡の平和と安定が必要になります。アメリカは、中国が試験中のアメリカ本土まで届くミサイルを将来、南シナ海の海中に潜ませるのではないかと懸念している可能性があります。それならば、アメリカは、ミサイルを捕捉できる台湾の山の上にある巨大レーダーを守りたい。だから米中は、つばぜり合いをしている」

台湾海峡の平和と安定。
日米共同声明に、およそ半世紀ぶりに盛り込まれた台湾問題。
米中双方の今後の動きが、ますます注目される。