ハロウィーンのごみ問題に立ち向かう「ごみゼロ大作戦」

日本でもすっかり定番となった「ハロウィーン」。

しかし、ハロウィーンの“名所”となっている渋谷では、すでに27日の夜から翌28日の朝にかけて、渋谷駅周辺に多くの人が集まり軽トラックが横転させられる事件が発生。

渋谷区長が「法令を守るように」とコメントを発表するに至るなど、本来の主旨とはかけ離れた“無法地帯”になりつつあるようにも見える。

いよいよ、31日本番当日を迎えるが、渋谷のハロウィーンにはもう一つ大きな問題がある。

それが、路上にあふれるごみ問題だ。

2017年の渋谷の様子

こうした中、「ハロウィンごみゼロ大作戦 」という渋谷の“ハロウィーンごみ”問題を解決すべく活動している団体がある。

ハロウィーンの当日や翌日、黙々とゴミ拾いをしているボランティア団体をこれまでにも見かけたと思うが、この「ハロウィンごみゼロ大作戦」は、イベント前の週末からごみ拾い用の道具の貸出サポートをしたり、当日にはごみ箱や、着替えやメイクができるフィッティングルームの設置など、ボランティアと協力し、“ハロウィーンごみ”を減らす活動をしているのだという。

2017年のフィッティングルームの様子

2017年の活動の様子

今年で4年目になるというこのプロジェクトだが、渋谷のいきすぎた盛り上がりにどう対応していくのか。

「ハロウィンごみゼロ大作戦in 渋谷」の実行委員会運営事務局である、株式会社グリーンアップルにお話を聞いた。

“前哨戦”でも大量のごみが…

――今年の渋谷の様子は?

毎年、31日のハロウィーン当日以前からごみが増える傾向がありますが、今年も週末、特に27日は多かったです。

――「ごみゼロ大作戦」を始めてから、ごみは減っている?

毎年どれくらいの量のごみが発生しているか比較するデータはないのですが、“ハロウィーンごみ”が発生しないという年はないので、毎年の悩みになっています。

――ハロウィーンで最も出るごみは何?

飲み物の空き缶や空きビン、食べ物のごみなどです。

終了後には、着ていた衣装や被り物、小道具などをそのまま捨てていく方も多いです。

今年は、週末にごみが増えはじめることを見越して、31日からの設置を予定していたごみ箱を急遽、27日と28日にも設置。

実際に週末は特にごみが多かったといい、早朝清掃ボランティアの方々が奮闘していたそうだ。

不要になった仮装グッズ 今年は「フリマ」で新対策

2017年の渋谷の様子

さらに、今年は「仮装グッズごみ」に新たな対策をとっている。

これまでの経験から、一度使った仮装グッズをまた来年使うという人は少なく、帰り際に捨てていくパターンが多いため、参加者から不要になった衣装をひきとる取り組みを立ち上げたのだという。

引き取ってほしい衣装やグッズは「リユースボックス」に入れてもらい、集まったグッズはフリマアプリ「ラクマ」で販売し、売り上げは今後の渋谷の美化活動のために使われる。

しかし、参加者の様子を見てみると、衣装には血のりがベッタリ、傷がざっくり…といったような手の込んだものが多いので、ボックスに入れる前に「これは本当に販売できるの?」と、参加者側が悩んでしまうような気もする。

――リユースボックスはどんな運用になる?

ボックス近くにはスタッフが常駐するため、普通のごみが誤って入ってしまう、ということはありません。

いらなくなった衣装や小道具などを持ってきていただければ、スタッフが「リユースできそうかどうか」を判断します。

衣装は一度クリーニングしてから販売するので、汚れがついていても簡単に落とせると判断した場合は回収させていただく場合があります。

リユースができない衣装や小道具に関してもスタッフが預かり、ごみとして処理します。

「リユースボックス」は赤丸の場所に設置予定

このリユースボックスは4カ所に設置され31日に初登場となるが、果たして“ハロウィーンごみ”問題の新たな解決策となるのか。

翌日の11月1日には1000人以上が清掃ボランティアのサポートとして渋谷に集まる予定だといい、ごみの清掃への準備は万端のようだが、マナーを守り、そして何より危険のないよう、安全に楽しんでもらいたい。