初のオンライン開催に

アメリカ・ラスベガスで例年開かれる最新の家電やデジタル技術の見本市「CES」が、新型コロナウイルスの影響で初めてオンラインで開かれた。

オンライン開催となったCES

ソニーがお披露目したのは、AI(人工知能)とロボット工学を駆使した新製品。一眼レフカメラを積んで飛び回る小型無人機ドローン「エアピーク」だ。

2020年には17万人以上が訪れたCESは、2021年は感染対策のためオンライン形式での開催となり、新しい技術を実際に会場で体験することはできない。企業が配信する映像を見る形となった。

巣ごもり需要の技術が注目

感染拡大による巣ごもり需要から自宅で快適に過ごすための技術が注目され、韓国のサムスンは、まるで手のように器用に物をつかんで家事を手伝うロボットの試作機などを公開した。

同じ韓国のLGは、「動画の視聴やゲームなど、家庭でテレビの利用時間が大幅に増えた」として、画質や音質を大幅に向上させた有機ELテレビを発表したほか、世界初となる画面が伸び縮みするスマートフォンを披露した。

縮んだ状態のスマートフォン

一方で、トヨタや日産など参加を見送った企業も多く、出展したのはおよそ1,900社と、2020年の半分以下となっている。

仮想空間ビジネスが加速へ

三田友梨佳キャスター:
IoTNEWS代表の小泉耕二さんに聞きます。
世界最大級のテクノロジーの見本市を小泉さんはどうご覧になりますか?

IoTNEWS代表・小泉耕二氏:
自宅にいる時間が長時間化する中、いかに家で快適に過ごすか、安全安心を実現するか、こういったことにフォーカスを当てた、家電製品の改善を発表する企業が多く見られました。

三田キャスター:
小泉さんが注目したテクノロジーはどんなものですか?

小泉耕二氏:
私が興味を持ったのは、ソニーの仮想空間上でエンターテインメントを行う取り組みです。実際に行われた音楽ライブに見えますが、実は観客がいないバーチャルライブなんです。

アーティストにモーションキャプチャを着けて、彼女の動きを3D映像化して、そこにリアルな音楽ホールの映像を合成させることで、あたかも実際に行われたライブのような高いクオリティーのバーチャルライブを再現しています。

小泉耕二氏:
ソニーは映像技術やエンターテインメント、VRヘッドセットのある高性能ゲーム機のPS5などがあります。現在、仮想現実上のコンテンツを制作し、発信して、さらに高性能コンピューターと没入するデバイスを一気通貫で提供できる企業はソニーぐらいだと思います。

三田キャスター:
こういったテクノロジーを生かして今後はどのような展開が考えられますか?

小泉耕二氏:
火星でアーティストがライブを行っているのを観るだとか、USJや映画村みたいな映画の世界を再現したテーマパークがありますが、この技術を使うことで、そういった映画の中に自分が入り込んで映画の出演者と共演することも可能になると思います。

これまで出来なかった体験をバーチャルな空間で提供していくアイディアが増えていくことで、仮想空間上に展開するビジネスの成長が加速していくと思います。

三田キャスター:
現実とバーチャルをつなぎ合わせることでエンターテインメントがどんな形に進化していくのか非常に楽しみです。

(「Live News α」1月12日放送分)