1分2敗の未勝利で大会を終える 「力を付けるために何をしないといけないか」

 タイで開催されているU-23アジア選手権に参加した森保一監督率いるU-23日本代表は、グループリーグ第3戦のカタール戦(1-1)から一夜明けた16日、帰国の途に就いた。森保監督は17日に帰国予定で、この日バンコク市内で取材対応。今大会の総括を行った。

 U-23日本代表は、今大会1分2敗の未勝利のままグループリーグで敗退。第1戦サウジアラビア戦(1-2/9日)と第2戦シリア戦(1-2/12日)で2連敗を喫し、前日15日に行われたカタール戦ではMF田中碧(川崎フロンターレ)がVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)判定の末、一発退場になるなどアクシデントに見舞われながらも1-1で引き分けた。カタール戦から一夜明けて、森保監督が口を開いた。

「結果的に勝ち点1しか取れなかったので、これから力を付けるために何をしないといけないのかを考えていかなければいけないなと思っています。今回の結果を受けて、しっかり反省して今後に生かしていかないといけないなと思っています」

 大会直前の昨年12月、Jリーグ終了後すぐにA代表が臨むE-1選手権が韓国で開催された。今大会に出場しているMF相馬勇紀(名古屋グランパス)や田中碧、FW小川航基(ジュビロ磐田)ら14人がメンバーに選出された。一方で、12月28日にはU-22日本代表がU-22ジャマイカ代表と国際親善試合に臨んだが、こちらはDF岡崎慎(清水エスパルス)やMF旗手怜央(順天堂大)ら5人が出場した。どちらにも招集されていないのは4人だった。指揮官は今大会に臨むにあたって、他の選択肢もあったと反省した。

「E-1とU-22キリンチャレンジカップの選手の振り分け、グループ分けだったり、このアジア選手権に向けての準備をどうするかというのを、もともと考えてはいたんですけど、結果的には他の選択肢もあった。その時はベストと思ってやっていますが。やはりこのアジア選手権に向けて準備期間が取れないなか、12月28日のキリンチャレンジカップの期間を準備段階として今大会に入るというのはあったかなというふうに。今振り返って思ったわけではないですけど、それは選択肢としてあったかなと」

 今大会はサウジアラビア戦、シリア戦とミスからの失点に泣いた。特に2試合とも試合終盤に勝ち越し点を許すという致命的なものだった。カタール戦の前半も停滞していたが、田中碧の退場によってチームは奮起。ハーフタイムにも選手間で鼓舞し続けていたという。

カタール戦の後半に見えた“気持ち” 「常にあのテンションで戦えるように」

「やはり、昨日の試合、後半については難しい状況になって、より一人ひとりが強い気持ちを持って試合に臨まなければいけない、というような状況にはなっていた。あの試合(シリア戦)に関して言えば、結果的に負けていますが、シュート21本はなかなか打てないと思うし、2試合とも二桁以上のシュートを打っていますし、決定機に関して言えば、昨日の前半も3、4回はあった。そこを決めるか決めないか、という部分と勝つ確率を高めるという部分では、1試合目、2試合目と昨日の前半もチャンスを作れていたかなと思っています」

 追い込まれた時に、選手は闘う姿勢を貫いた。1人少ないなかで4バックに変更し、シンプルに攻めていったことで後半27分には小川が低弾道のミドルシュート。相手GKの脇の下をすり抜けて先制点を挙げた。その後PKで追いつかれてしまうが、今大会で一番「気持ち」が見えた45分間だった。

「昨日の後半に関しては、一人ひとりがより闘わなければいけないという部分、個々のパワーを上げるという部分と、チームとして連係、連動がより必要になってくる部分での違いがあったかなと思っているので、それを11人でというか、常にあのテンションで戦えるようにというところは、監督としてもアプローチが必要」

 今大会は国際Aマッチウィークでなく、欧州はシーズン中であることから、海外組はMF食野亮太郎(ハーツ)のみの招集に終わった。なかなかベストメンバーが組めない状況で、森保監督は国際Aマッチウィークに予定されている3月の国際親善試合U-23南アフリカ戦(27日/京都)とU-23コートジボワール戦(30日/博多)の2試合を、A代表ではなく五輪代表を優先するベストメンバーで臨む方針を明かしている。指揮官にとっても3月の2連戦は、五輪本番に向けた“正念場”となりそうだ。

Football ZONE web編集部