サイドを主戦場とするポソの獲得でポジション争いが熾烈になる可能性を示唆

 スペイン1部マジョルカの日本代表MF久保建英は、リーグ戦8試合連続で先発出場を果たすなど、主力の座をつかみつつある。そのなかで、降格圏に低迷するチームは冬の移籍市場でセビージャのU-21スペイン代表FWアレハンドロ・ポソをレンタルで獲得。この動きが、久保のレアル・マドリード帰還を早める可能性があると、スペインメディア「GOLdigital」は指摘している。

 久保は2019年夏にレアルへ電撃移籍し、その後同じリーガ・エスパニョーラ1部のマジョルカへの期限付き移籍を決断。開幕直後はベンチスタートが多かったものの、現地時間11月10日のリーガ第13節ビジャレアル戦(3-1)で初ゴールを決めるなど徐々に攻撃センスを発揮してスタメンに定着し、2020年初戦の第19節グラナダ戦(0-1)で連続先発出場を「8」に伸ばした。

 ただ、マジョルカ自体は19試合で18得点(33失点)と攻撃面で苦しみ、降格圏の18位に低迷。1部残留を目指し、16日にセビージャからU-21スペイン代表FWポソをレンタルで獲得した。U-21スペイン代表でゲームキャプテンも務める20歳はウイングやサイドバックを主戦場としており、久保のライバルになる可能性は十分にある。同メディアは、「久保、セビージャの影響で予定よりも早くレアル・マドリードへ戻る可能性も」と見出しを打って、独自の見解を述べている。

「タケフサ・クボは少しずつ、マジョルカでレギュラーを勝ち獲ってきている。しかし、今バルメジョン(=マジョルカ)は強い力で補強をしているところで、それにより日本人選手が先発から外されるかもしれない。レアル・マドリードはセビージャが行っている最近の動きに非常に注意を払っている。アレハンドロ・ポソのレンタル加入はとても心配なことだ。ポソは右サイドを補強するためのもので、そのポジションはクボが良いレベルでプレーしている。しかし、ビセンテ・モレノ(監督)はより守備的な仕事を要求しており、それこそがポソの提供できるものになる」

 記事では、久保のプレーを評価しつつも、新加入のポソは守備もできると指摘。一方で、保有元のレアルは、レンタル先で思うように出場機会が得られず、シーズン途中にさらに期限付き移籍となったウクライナ代表GKアンドリー・ルニン(バジャドリード→レアル・オビエド)の二の舞は避けたいと考えているという。

「レアル・マドリードは久保に起こることに高い注意を払っている。彼らにはすでにルニンの経験があり、ウクライナ人GKに起こったことが繰り返されないことを望んでいる。マジョルカはそのことを分かっており、監督が日本人選手に対して出場時間を保証するように約束している。しかし、それが守られるかどうかは今後の数試合で見ていかなければならない」

 あくまで同メディアの論説記事ではあるが、今後ポソの加入で久保の出場時間が減ることがあれば、レアルへのレンタルバックが早まる可能性もゼロではないかもしれない。

Football ZONE web編集部