プレミアデビューのウルブス戦、出場直後のワンプレーに英メディアが脚光

 リバプールの日本代表MF南野拓実は現地時間23日、プレミアリーグ第24節でウォルバーハンプトン戦(2-1)に途中出場し、待望のリーグ戦デビューを飾った。ユルゲン・クロップ監督も合格点を与えるパフォーマンスを見せたなか、英メディアは投入直後に南野が見せた華麗なワンプレーに注目している。

 1月1日付けでリバプールに加入した南野は、5日のFAカップ3回戦エバートン戦(1-0)で公式戦デビュー。続く11日の第22節トットナム戦(1-0)、19日の第23節マンチェスター・ユナイテッド戦(2-0)ではベンチ入りするも、リーグ戦デビューはお預けとなっていた。しかし、3戦連続のベンチ入りを果たしたこの日は、思わぬ形でその瞬間が訪れる。1-0で迎えた前半31分過ぎ、セネガル代表FWサディオ・マネが負傷を訴えて自ら交代を要求。この緊急事態で南野は声をかけられ、クロップ監督からの指示を受けて同33分にプレミアリーグのピッチへ初めて足を踏み入れた。

 左サイドに投入された南野のファーストタッチは同35分、ハーフウェーライン付近でタッチライン側に開き、スコットランド代表DFアンドリュー・ロバートソンからパスを受けたビルドアップのシーン。この場面でボールを受けた南野は切り返すと、近づいてきたブラジル代表FWロベルト・フィルミーノとパス交換し、冷静に逆サイドのイングランド代表DFジョー・ゴメスにパスをつないだ。

 英サッカー情報サイト「CAUGHT OFFSIDE」が注目したのは、その後のシーンだ。リバプールのビルドアップは続き、ボールはブラジル代表GKアリソンの元へ。守護神はトラップ後に左前方をルックアップすると、右足でミドルレンジのパスをフリーで構えていた南野に送ったが、やや手前でバウンドする難しいボールとなった。

 次の瞬間、後方からウォルバーハンプトンのDFマット・ドハーティがボール奪取を狙うべく距離を詰めていたことを察知したのか、南野はショートバウンドしたボールの勢いを完全には殺さず、右足で浮かせるようにしてトラップ。これがドハーティの頭越しに通り、完全に相手を置き去りにしてドリブルを開始すると、スタンドの観客からはどよめきが起こった。

冷静な状況判断と「完璧なファーストタッチ」に英メディア賛辞

「CAUGHT OFFSIDE」は「リバプールのエース南野はウルブスDFの頭越しに滑らかなタッチで眩惑」との見出しをつけ、このワンシーンに注目。「サディオ・マネと交代して数分後、リバプールの新加入選手であるタクミ・ミナミノは、レッズにとって輝かしいスキルを披露した。アリソンが南野にボールを送った後、25歳のアタッカーは、マット・ドハーティの頭越しにボールをフリックさせる際、完璧なファーストタッチを楽々とやってみせた」と綴っている。

 その後も周囲の選手とスムーズなパス交換を見せるなど、加入から約3週間が経過してチームに溶け込んでいる様子も見られた南野。リーグ戦で開幕から22勝1分で首位を独走、昨季から「40戦無敗」という歴史的な快進撃を続ける状況は、新加入選手にとってはプレッシャーにもなり得るが、今後のさらなる活躍に期待は高まるばかりだ。

Football ZONE web編集部