沖縄キャンプの集大成となる9日の琉球戦は4-1で勝利

 浦和レッズは沖縄県での2次キャンプ最終日となった9日、J2のFC琉球とトレーニングマッチ(45分×4本)を行い、4-1で勝利した。1次キャンプからトータルで約4週間にわたる沖縄での日々を終えた大槻毅監督は、「意欲という言葉では片付けられない姿勢を選手たちが見せてくれた」と総括した。

 この日は、新加入で合流3日目のU-23オーストラリア代表DFトーマス・デンもプレー。1本目にはそのデンが背後に出たボールの処理でコントロールミスを犯してFW阿部拓馬に蹴り込まれる場面があったものの、FWレオナルドが相手GKのコントロールが大きくなったところに猛然と詰め、ボールを奪い返してそのままゴール。レオナルドは沖縄での対外試合5試合連続ゴールと結果を残した。

 大きくメンバーが入れ替わった3本目以降では、MFマルティノスが気を吐いた。左サイドでのドリブル突破でFKを得ると、それをMF柏木陽介がファーサイドに蹴り込み、DF岩波拓也の折り返しをDF槙野智章が押し込んでゴール。さらにマルティノスは左サイドからのクロスでFW興梠慎三のゴールをアシストし、MFエヴェルトンからのスルーパスに抜け出した場面では自らゴールも決めた。

 対外試合5連勝で16日の公式戦初戦ルヴァンカップのベガルタ仙台戦に臨む大槻毅監督は、「始動日の1月7日に集合するまでに選手たちが見せてきてくれた高い意識が、キャンプでも見られてありがたかった。意欲という言葉では片付けられない姿勢を選手たちが見せてくれた」と、チーム全体から前向きな姿勢を感じ取ったことを話した。

 そして、今季から4-4-2システムに変更した指揮官は、チームに求めるべき“三箇条”を口にした。

「一つは個人のパフォーマンスを上げること、二つは近くのポジションの選手と息を合わせていくこと、三つはチームの共通意識を高めること。シーズンが進むなかで、この三つの要素のどこに優先順位があるかは変化していくが、常に高めなければいけない」

キャンプでは「幹の部分」を強化し、シーズン開始とともに「枝葉」に着手

 また、気になるチームの完成度という点については、「全体としてはここまで、幹の部分をしっかりやりましょうと。そのうえで、枝葉を作っていくところと、徹底していくことの二つがあるが、今は徹底をしている段階」と説明。バリエーションを豊富にしていく作業はこれからシーズンを戦いながらという面がありそうだ。

 公式戦スタートまであと1週間となり、大槻監督は「シーズンを通して成長しようとする姿勢が大切。キャンプが終わったからと言って何かを成し遂げたわけではないし、初戦が何かのファイナルというわけではない。そういう1週間にしていく。リーグの開幕も我々だけ金曜日ということで注目されるのは分かっているし、ありがたいことだと思っている」と、あくまでもスタート段階だと話す。

 昨季はJ1で14位に低迷した浦和だが、逆襲の機運は十分に高まっている。新システムとともに2020年の戦いをスタートする浦和は、個々の選手たちが持つポテンシャルの高さを考えれば、他クラブにとっても無視のできない存在になっていきそうだ。

Football ZONE web編集部