1990年代後半のアーセナルを“最強の相手”に認定 「彼らはすべてが揃っていた」

 マンチェスター・ユナイテッドのレジェンドである元ウェールズ代表MFライアン・ギグス氏が、キャリアで最もタフだった相手に1990年代後半のアーセン・ベンゲル監督率いるアーセナルを挙げた。英紙「メトロ」が報じている。

 1991年のトップチームデビューから2014年の現役引退までユナイテッド一筋を貫いたギグス氏は、クラブの公式戦歴代最多記録となる963試合出場を達成するなど、“赤い悪魔”のレジェンドとして知られている。そんなギグス氏が英衛星放送「スカイ・スポーツ」のインタビューで、過去最強だった対戦相手に選んだのがベンゲル政権下のアーセナルだった。

 1996年にベンゲル監督を迎えたアーセナル。元イングランド代表GKデイビッド・シーマンや同DFトニー・アダムスら堅固な守備陣を擁していたチームに、同監督は海外から中盤の選手と攻撃陣を補強し、よりバランスの取れたチームを作ったのだった。

 そして、このベンゲル監督のアーセナル就任をきっかけに、サー・アレックス・ファーガソン監督が率いていたユナイテッドとの覇権争いが激化。1997-98シーズンにアーセナルが勝ち点1差でプレミアリーグ制覇を果たし、FAカップとの二冠を達成すると、翌シーズンはユナイテッドが同じく1ポイント差でリーグ優勝を飾ったうえに、FAカップ、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)との三冠を達成するなど、毎シーズン白熱したバトルを繰り広げた。

 ユナイテッドで24年間プレーしたギグス氏は、その長いキャリアのなかでジョゼ・モウリーニョ時代のチェルシーや、ロベルト・マンチーニ政権のマンチェスター・シティといった難敵と対戦してきたが、ベンゲル氏率いるアーセナルがこれまでで最も手強かったと語っている。

「1998-99シーズンのアーセナルは非常に熟練したチームだった。もちろん、彼らはフェイマス5を擁していたわけだが、前線も一通りすべて揃っていた。パワーがあり、素早く、デニス・ベルカンプの創造性とニコラ・アネルカのゴールと突破力。(ギャリー・ネビルに)賛成するよ。彼らは今まで対戦したなかで、最もタフな相手だった」

 さらに「ジョゼのチェルシーも違う意味でタフだった。彼らは現実的で崩すのが難しかったが、アーセナルはすべてができた」とし、「我々と似ていたんだよ。ビルドアップができて、カウンターアタックができて、キーパーからベルカンプとアネルカまでものすごく強かった」と続けた。

 数々の名勝負を繰り広げてきた黄金時代のユナイテッドとアーセナル。美しきライバル関係は、選手にとっても印象深いものになっているようだ。

Football ZONE web編集部