緊急事態宣言が解除されたことを受け、練習施設の大原サッカー場で練習再開

 浦和レッズは27日、新型コロナウイルスの感染拡大を原因とした緊急事態宣言が25日に本拠地の埼玉県を含む5都道県で解除されたことを受け、練習施設となる大原サッカー場でのトレーニングを再開した。非公開練習が終了した後、主将を務めるGK西川周作が映像アプリを使用した取材対応を行った。

 浦和はこの日から少人数でのグループトレーニングを再開するとしていたが、その内容は全体を4グループに分けて、GKは各1人。西川は「今日はアジリティーとかパスコントロールをして、最後にシュート。外で久しぶりに器具を使った筋トレもやりましたね。ボールを受けることも久しぶりにできたし、自分1人では難しいトレーニングを仲間とできることで充実感も違った。大原のピッチでボールを蹴る幸せを再確認させられたと思う」と、初日を終えての感想を語った。

 一方で、約2カ月となった自宅待機での個別トレーニング期間があったことで、「やっとこの日が来たかという感想で、新鮮で、久しぶり過ぎて少し緊張しましたね」と苦笑。そして、チームメイトとの関係については「こんなに会わないことはなかったし喋りたいこともみんなあったけど、距離感も保たないといけない気をつけるべきポイントもあったので」と、感染対策に気を使っての過ごし方になったことも明かした。

 実際に、ランニング中にマスクを着用する状況もあったということで、「自分たちが一番気をつけているのは、飛沫感染を避けること。チームが考えてくれたことに沿ってトレーニングはしているけど、対人プレーはできない状況だと思う。今日はスタートなのでそこまで負荷はなかったけど、今週は少し距離を取った練習になると思う」と、制限のない100%の状態に戻ったわけではないことは、西川の言葉からも窺えた。

「良い方向に向かっていると思うし、これから楽しませるプレーを準備したい」

 一方で、西川は「シーズンが終わってオフになると、僕の場合は休んで、立ち上げの時にはすごくきつい。今回に関してはいつ始まるか分からず、常に危機感を持ちながら準備をできていたので、シーズンオフから明けてキャンプを迎えるよりも意外と体が動く感覚だった」とも話した。29日にもJリーグが再開日程を発表する見通しだが、多少なりとも個別に体を動かせる状態だったことは救いになっている模様だ。

「先が見えたというか、目指す日程がはっきりしてきたことに希望が見えたと思う。準備期間も1カ月ちょっとあり、これからチームとしてもいろいろなステップを踏みながら、確実にコンディションも良くなると思う。みんなでトレーニングをできる日も近づいていると思うので、楽しみな気持ちと、いよいよだなという新鮮な気持ちがある。これから浦和レッズとしてもJリーグとしても明るい話題を提供できると思う。良い方向に向かっていると思うし、これから楽しませるプレーを準備したい」

 首都圏が本拠地だけにトレーニングの再開などは最も遅くなったチームの一つとなった浦和だが、芝生の上への“復帰”はサッカーのある日常の復活に向けた足音が近づいてきていることを実感させる。しばらくは感染対策に強く配慮した手探り状態にはなりそうだが、少しずつ明るいニュースも増えていきそうだ。

Football ZONE web編集部