浦和DFデン、横浜FM戦で存在感 西川が言及「フィードも非常に優れている」

 浦和レッズは4日のJ1再開初戦で横浜F・マリノスと0-0と引き分けた。今季加入のオーストラリア代表で主将も務めるDFトーマス・デンが日本での公式戦デビューを飾り、前年度王者との一戦で無失点に抑え込んで存在感を発揮し、浦和の主将GK西川周作も絶賛した。

 浦和は今年1月、今夏に予定されていた東京五輪の最終予選に出場していたデンの獲得を視野にスタッフを派遣。そのプレーを見て本格的に動き、メルボルン・ビクトリーからの獲得に成功した。一方で、トレーニングキャンプへの合流は二次キャンプの残り数日という時点で、チームへの順応期間が必要だった状況もあり、2月の公式戦はいずれも試合の登録メンバーに入らなかった。

 その後、新型コロナウイルスの感染拡大により公式戦は中断。それでも、3月中には早期再開の可能性があったためトレーニングが続いていた。その後、緊急事態宣言の発令となりデン自身も異国での生活となったが、在宅での個別トレーニングを余儀なくされたところからグループ練習、全体練習と解禁されてこの日を迎えるまでは約1カ月があった。

 そうした要素もあり、デンは「自分としてはキャンプに入るのが少し遅く、チームの中になじむのが難しかったが、戦術的なことや役割に苦労したものの、4カ月ほどしっかり準備ができて役割もはっきりした」と、貴重な時間になった一面があったことを話している。

 デンは横浜FM戦で待望のJリーグデビューを飾り、スピードのあるセンターバックという特性を生かしたプレーを披露。対人守備能力の高さも存分に見せ、後ろに構えた西川も「相手の攻撃に対してラインをずるずる下げない意識でやっていた。センターバックのところでラインコントロールをしてくれた。スピードがあり、カバーリングが良く、フィードも非常に優れている」と絶賛した。

昨季王者との一戦で手応えを得たデン 「味方と協力しながらシャットアウトできた」

 前年度王者との対戦に「最初の相手としては昨年のチャンピオンということで、試合中にかなり難しい時間もあった。クオリティーが高かった」と敬意を払ったデン。この日のプレーで一定の手応えをつかんだ模様で、「味方と協力しながらシャットアウトできたことは大きかった。常にピッチの上では110パーセントを出してハードワークすることを心がけている」と口にしている。

 この日コンビを組んだDF岩波拓也の他にも、DF槙野智章、DF鈴木大輔、DFマウリシオといった厚い選手層のある浦和のセンターバックの中でも、ファーストチョイスになり得るだけのクオリティーを見せるデビューになったのは間違いないと言えるだろう。新加入選手は多くなかった浦和だが、新たにやってきた若きDFはチーム力を向上させる存在になりそうだ。

Football ZONE web編集部