浦和相手にシュート4本のみ ビッグチャンスも1回と攻撃の低調が顕著

 鹿島アントラーズのザーゴ監督は、12日のJ1第4節浦和レッズ戦で0-1と敗れ、「ゴール前に行くとゴールが小さく見えてしまうような自信のなさ」と、攻撃陣の不発を嘆いた。

 鹿島は昨季、天皇杯決勝まで勝ち残ったことでシーズン最終戦が今年の元日だった。AFCチャンピオンズリーグリーグ(ACL)プレーオフからの出場となり、短いオフから急ピッチでザーゴ新監督の戦術浸透を図ったが、1月28日のプレーオフではメルボルン・ビクトリー(オーストラリア)に敗れて本戦出場を逃した。

 2月の公式戦ではルヴァンカップ初戦で名古屋グランパス、リーグ開幕戦でサンフレッチェ広島に敗戦を喫した。その後、新型コロナウイルスの感染拡大による公式戦の中断で、今月になって再開したリーグ戦で3連敗。結果的に、公式戦で6連敗という泥沼に陥った。

 ザーゴ監督は浦和戦後に、内容の悪い試合ではなかったと強調した。

「前半は五分五分の試合ができた。後半はほぼ私たちがプレーしたワンサイドゲーム。あれだけ多くのチャンスがあっても決められない。ゴール前に行くとゴールが小さく見えてしまうような自信のなさ。チャンスを作るのは大事。そこまで行かなければまずいけれども、やろうとしていることは表現できている。無得点がずっと続くとは思わない。選手自身は自信を持っているだろうけど、連敗している影響もあると思う。練習でやり続けていることに対して、ここで下を向く必要はない」

 たしかに、ザーゴ監督の話すように浦和のシュートは公式記録で4本しかなく、ゴールになった後半7分のセットプレーからできた一連の流れくらいしかビッグチャンスがなかったのは事実だろう。しかしながら、鹿島のシュート数も4本だ。そこまで決定的と言えるようなチャンスがあったかというと疑問が残る。ザーゴ監督の話す「チャンス」というものは、その言葉から受けるよりも少しハードルの低いものなのかもしれない。

リーグ戦4試合消化時点でまさかの最下位に低迷

 それが示すように、ザーゴ監督は攻撃の最終局面でのプレーについて選手たちに不満があると話している。

「攻撃の最後は選手の能力が問われる。シュートをするのかパスをするのか、細かく試合中に言うことはできない。そこは選手がやること。アウェーでこれだけチャンスを作るのは、消極的であったり決断力がなかったりすればできないこと。これだけ強い相手にそれができたのは良いことだし、できていると思う。得点するかどうか、シュートをするかパスをするかは強制できないけど、フィニッシュにいく過程の練習はしている。練習ではしっかりと入っているけど、試合で出せていない状況だと思う」

 リーグ戦の開幕4連敗はクラブワーストだが、途中出場したベテランのMF遠藤康はそうした数字が強調されることのマイナス面があると指摘。試合後に「開幕3連敗、4連敗というのを聞いて、勝たなきゃという思いがマイナスのほうにいったと思う。練習ではみんな落ち着いてやっているし、できている部分は多々ある。前半は特に慌てていたかなとベンチから見ていても思った。落ち着けばチャンスは作れると思う」と話した。

 1993年にスタートしたJリーグの歴史で最も多くのタイトルを獲得してきた鹿島が、まだ4試合消化時点とはいえ最下位にいるというのは驚くべきこと。選手たちは、その事実から受けるプレッシャーとも戦いながらゴール前での落ち着きと自信を取り戻すことが求められている。過密日程で修正をかける時間も少ないが、どこまで状態を戻せるだろうか。

Football ZONE web編集部