レドナップ氏がシェフィールド・Uのワイルダー監督に脱帽 「成し遂げたことは奇跡的」

 リバプールOBでサッカー解説者の元イングランド代表MFジェイミー・レドナップ氏が、英紙「デイリー・メール」の自身のコラムで、古巣に30年ぶりのリーグタイトルをもたらしたユルゲン・クロップ監督を「天才」と称賛しつつも、年間最優秀監督にふさわしいのはシェフィールド・ユナイテッドのクリス・ワイルダー監督だと語っている。

 クロップ監督は2015年10月にリバプールの指揮官に就任した。18年、19年と2年連続でUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝に駒を進め、昨季は14年ぶりにビッグイヤーを獲得。そして今季はプレミアリーグ2連覇中のマンチェスター・シティに大差をつけて王座を奪取した。英1部リーグ制覇は1989-90シーズン以来30年ぶり19回目で、1992年に現在のプレミアリーグが発足してからは初優勝となった。

 こうした結果を受け、リバプールOBであるレドナップ氏は「史上最高の監督の1人として歴史に名を残すだろう。戦術から自身の振る舞いまで、彼は天才」とクロップ監督の手腕を称えた。そのうえで「彼に英語を教えた先生を称賛するよ。なぜなら、彼は雄弁な話し手だからだ。どんな時でも、何を言うべきか正確に分かっており、その情熱には伝染力がある。選手もサポーターも、彼を慕っている」と、その“言葉力”がチームに栄冠をもたらしたと語っている。

 ただ、レドナップ氏はクロップ監督を絶賛した一方、今シーズンの年間最優秀監督にはシェフィールド・Uのワイルダー監督しかいないと綴っている。

 2016年5月からシェフィールド・Uを率いるワイルダー氏は、昨季イングランド2部リーグのチャンピオンシップで2位となり、チームを13年ぶりのプレミアリーグ昇格に導いた。そして今季は35試合を終えて14勝12分9敗の勝ち点54で、強豪トッテナムやアーセナルを抑えて7位と健闘を見せている。

 レドナップ氏は、「シーズン開幕時、私やピーター・クラウチ、マーティン・キーオン、クリス・サットンを含むスポーツメールの同僚は、今季の予想を聞かれたんだ。8月9日に掲載された予想では、私たち全員がブレイズ(シェフィールド・Uの愛称)はワースト3で終わると思っていた」と、当初の予想は降格候補だったと回想。「もちろん、クロップがリバプールに優勝をもたらしたことはミラクルと言えるが、ワイルダーがプレミアリーグに監督として、プレミア初シーズンで成し遂げたことは奇跡的だと思う。ただ生き残っただけでなく、素晴らしい形で生き残っている」と続けた。

 昨季CL制覇を果たし、リーグ戦では勝ち点97を手にして2位だったクロップ監督が、今季リーグ制覇を果たすことは十分に予想できたが、ワイルダー監督の“想定外”の好成績は「年間最優秀監督」にふさわしいとの見解を示した。

Football ZONE web編集部