すでに優勝決定も主力メンバーを固定化 「ジレンマの対象になっているのが南野」

 リバプールの日本代表MF南野拓実は現地時間15日、プレミアリーグ第36節のアーセナル戦に途中出場。チームは1-2で敗れた。英メディアは「南野拓実を巡るクロップの葛藤」と見出しを打ち、南野が出場機会に恵まれない理由について取り上げている。

 1-2で迎えた後半16分、ブラジル代表FWロベルト・フィルミーノに代わって南野がピッチに立った。ビハインドの状況から、ゴールが期待されての投入。同18分にはマネの縦パスから力強いグラウンダーのシュートを打ってゴールを脅かすと、同22分にはペナルティーエリア内で鋭い反転から決定機を迎えるなど、チームを救うことはできなかったものの、確かな存在感を示した。

 一方、試合直前に英メディア「HITC」は「タクミ・ミナミノを巡るクロップの葛藤」と見出しを打ち、リーグ優勝が決定しているにもかかわらず、ユルゲン・クロップ監督が南野の起用を躊躇している理由について取り上げている。

 今季リバプールは第31節消化時点で30年ぶりのリーグ制覇が決定。残り7試合を残しており、ローテーションの導入が予想されていたが、クロップ監督は頑なに主力メンバーを起用し続けた。その理由は、マンチェスター・シティが2017-18シーズンに記録した歴代最多勝ち点「100」の更新だった。

「シティの記録を更新するには、勝ち点『101』を必要とし、そのために残されている試合は3試合。つまり、全勝しなければならない。この状況が、クロップをジレンマに陥らせている。残りのシーズンを若手選手や出場機会に恵まれなかった選手に捧げるか? もしくは、記録達成に全力を注ぐのか? そのジレンマの対象になっているのが、6月以降に1度しか先発していない南野だ」

 記事では、クロップ監督がプレミアの歴代最多勝ち点を塗り替えるために、本来消化試合である残りのシーズンも、主力メンバーを固定化していたと説明したうえで、「南野は子供じゃない。来季に向けて準備を進めるべきで、(FWディボック・)オリギ以上のプレーを期待できることに加え、(MFハーベイ・)エリオットは発展途上にあるため、リバプールの攻撃に奥行きをもたらす非常に重要な存在だ」と指摘している。

 アーセナル戦に敗れたことで、リバプールは残り2試合で勝利しても勝ち点「99」にとどまるため、この時点で記録更新の可能性は潰えた。そのため、クロップ監督は第37節チェルシー戦、第38節ニューカッスル戦に対し、アプローチを変更してくる可能性もある。アーセナル戦で印象的なプレーを見せた南野にチャンスは巡ってくるだろうか。

Football ZONE web編集部