過去にW杯やCL決勝を裁いたリッツォーリ氏がハンド明確化に見解

 欧州での今シーズンがスタートするタイミングで、サッカー界ではルール改正がなされてハンドの基準が明確化された。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」は、かつてワールドカップ(W杯)決勝のレフェリーも担当したニコラ・リッツォーリ氏による「PKが増加した一因になった」というインタビューを報じている。

 リッツォーリ氏はイタリア人の名レフェリーとして知られ、W杯やUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝の主審を担当した。現在は定年により現場を離れ、イタリア・セリエAの審判委員長を務めている。

 セリエAでは先日、リーグ戦で与えられた1試合あたりのPKの数が歴代最高を記録する勢いだと報じられた。リッツォーリ氏は、肩より高い位置にある腕にボールが当たった場合はハンドとなるなど、基準が明確化されたことはPKが増えた要素になったとデータを交えて語った。

「今シーズン、ハンドによって与えられたPKは50ある。そのうち30はシュートやクロスを腕でさえぎってしまったものだ。8つは自発的な意図を感じさせるハンドであり、残りの12が肩より上の腕、あるいは不自然に体の面積を広げる腕にボールが当たってのものだ。ルール明確化によってPKが増加することは予想の範疇だったかもしれない。もちろん、それがすべての要因だと言ってしまうのが良いとは思わないけどね」

 セリエAではビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)も採用されているため、余計にこうしたハンドが見逃されないのは間違いないだろう。1試合あたりではイングランド・プレミアリーグの2倍近いPKが与えられていることの説明がこれでつくとは言えないが、ハンドの基準明確化によってPKが増加するという傾向は、Jリーグなども含む世界中でそうなっていく可能性がありそうだ。

Football ZONE web編集部