次期監督と目されていたラングニック氏の就任ならず

 名門ACミランは来季の監督就任が濃厚とされていたラルフ・ラングニック氏の招聘から一転、ステファノ・ピオリ監督との契約を延長した。これにより、元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチの去就に大きな影響があるという。イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」が報じている。

 ラングニック氏の招聘は、経営権を持つ米ファンド「エリオット・マネジメント」と、イヴァン・ガジディス最高経営責任者(CEO)が主導したとされてきた。その結果、強化部門の幹部を務めた元クロアチア代表ズボニミール・ボバン氏と元イタリア代表パオロ・マルディーニ氏のOBコンビと内部対立。結果的にボバン氏を解任するに至った。

 イブラヒモビッチは昨年限りで米MLS(メジャーリーグサッカー)ロサンゼルス・ギャラクシーとの契約が満了したのに伴い、今年1月にミランに復帰。交渉で尽力したのがボバン氏とマルディーニ氏だったため、ラングニック氏の就任となれば間違いなくチームを去るだろうとされていた。

 ところが、一転してピオリ氏が留任。ラングニック氏は強化部門としてテクニカル・ディレクターに専念するオファーは拒否したとされ、マルディーニ氏が強化部門の幹部として残ることも濃厚になった。この結果、イブラヒモビッチは自信を信頼している指揮官と強化部門の幹部が残ることになり、退団が既定路線とされていた状況には変化が起こると予想される。

 シーズンの最終戦を終えてから判断すると話してきたイブラヒモビッチは、「なんであれ扉は閉ざさない」とコメントしていた。本戦からか予選からかは決まっていないものの、来季のUEFAヨーロッパリーグ出場権を確保したミランだけに、頼れるカリスマストライカーが残留するかどうかは重要な交渉になりそうだ。

Football ZONE web編集部