浦和の主将GK西川が敗因を分析 「球際やセカンドボールをものにできなかった」

 浦和レッズは8日のJ1第9節、名古屋グランパスとのアウェーゲームに2-6で大敗。前半だけで5失点したチームは、主将のGK西川周作が「相手に余裕を持たせるシュートシーンが多かった」と話したように、失点のピンチにも緩さが目立った。

 浦和は最初の5分と少しくらい、試合の入りにおける最初の部分は勢い良く入ったが、前半10分を前に右サイドのDF橋岡大樹の背後を複数人でのコンビネーションで突破され、最終的に逆サイドのDF鈴木大輔とDF山中亮輔の背後で決められるという同じパターンで立て続けに2失点。さらに同18分にはコーナーキックで3点目を奪われた。

 この時点で実質的に勝ち点という意味での試合の決着はついたようなものだったが、前半だけでさらに2失点を重ねた。大槻毅監督は「1点目、2点目を早い時間に失って、3点目でゲームのコントロールを完全に失ってしまった。時間もまだだいぶあったけれども、そのまま(のペースで)前半が終わった」と振り返った。

 この5失点の中で指摘されるのは、ゴール前の集中力を欠いた部分だと言わざるを得ないだろう。試合展開を見れば、名古屋が圧倒的にボール保持をして絶え間なく攻撃を繰り返してたわけではなく、攻撃回数では互角か浦和のほうが多いくらいの展開だった。一方で名古屋がゴール前のラスト25メートルほどに侵入してくると浦和は易々とシュートまで持ち込まれ、あっさりとした失点を重ねた。

 ほぼノーチャンスのシュートによる失点が続いた主将の西川は「GKとしてはどんなシュートでも止めたいですけど……」という前提のうえで、チームの問題をこう話している。

「いつもと違っていたのは、球際やセカンドボールをこちらのものにできなかったこと。相手というより自分たち次第だった。6失点したことも悔しいが、自分たちの中で修正できなかったことも悔しい。失点しても切り替える声を掛け合いながら、修正できなかったことですね。今日は相手に余裕を持たせるシュートシーンが多かった。全員で反省しないといけない。詰めの甘さや寄せの甘さが失点につながった。この6失点というのはチームにとっても痛い」

大槻監督が指摘 「コントロールを失ったままゲームが90分終わってしまった」

 大槻監督はこのゲームを「コントロールを失ったままゲームが90分終わってしまった。ハーフタイムに入る前に、そういう反骨心のようなものを表現しないといけなかった。後ろのバランスを取ろうとしたが、局面の戦いで敗れて押し込まれる、ロングボール1本で前線に収まるものが多くてというところだった」と振り返った。

 夏場の過密日程でリーグ戦が進んでいるのは事実だが、最も勝敗に直結するゴール前のところで強度と集中力を発揮できなければ、どんな戦術も機能しないだろう。浦和にとっては2008年のリーグ最終節で横浜F・マリノスに1-6で敗れて以来の6失点で、5失点でも公式戦では15年のヤマザキナビスコカップ(当時)のアルビレックス新潟戦、リーグ戦では13年の最終節セレッソ大阪戦以来と、近年まれにみる大量失点だった。

 浦和はこの試合後の2日間をオフとして、来週末のリーグ戦に向けての準備を進める。大槻監督は「2日間しっかりと休息を取りたい。ゲームをしっかりと見直して、どういう言葉をかけるか考えたい」と話した。この大敗の後にどのようなリアクションを見せられるかどうか、浦和にとってシーズンの中でも正念場だと言えるだろう。

Football ZONE web編集部