2点を先制しながら3連続失点 槙野はクロスからの失点が多い部分を課題に指摘

 浦和レッズは13日に行われたJ1リーグ第16節で、北海道コンサドーレ札幌との激闘を4-3で制した。首尾よく2点を先行した試合展開も、3点を奪われて逆転。さらに再逆転しての勝利という展開に、DF槙野智章は手応えと課題の両面を口にした。

 浦和は前半20分までに2点を奪った。高い位置から積極的にプレスに出る札幌の背後をロングボール1本で破る決定機を作り、FW杉本健勇がPKと流れの中から1点ずつの2ゴールで一気にリードを奪った。ここまでの展開は、大槻毅監督も「2点を先に取れたところ、選手たちが表現してくれたところは、本当に準備段階から作っていこうとしたものなので、すごく良かった」と振り返った。

 しかし、ここから浦和は一方的な札幌ペースの試合にされてしまう。自陣深くまで攻め込まれると、マイボールがまったく安定せずに次々とセカンドボールを回収されて攻撃を受ける。最終ラインが持ち応えられず、前半のうちに同点に追いつかれた。槙野は「ボールを握る時間があまりにも短いので、2次、3次の攻撃も受けた」と話す。

 さらに言えば前半の2失点は今季に関して、既視感のあるものだった。ファーサイドへのクロスを長身FWジェイに決められた1点目、左利きのDF福森晃斗の利き足側をケアできずに簡単に上げられたクロスを再びジェイに押し込まれた2点目。槙野も「クロスからの失点が、今シーズンはチームとしてものすごく多くて、課題の一つなので、次の試合に向けてしっかり改善しないといけない」と危機感を口にした。

2018年以来のリーグ戦得点を記録「チームを助ける同点ゴールで良かった」

 こうした流れのなかで、後半には勝ち越しゴールを許した。しかし、ここから浦和が崩れなかったのも事実で、後半30分にはクロスのこぼれ球をコーナーキックで攻撃参加していた流れから槙野が押し込んで同点。昨季はリーグ戦でのゴールがなかっただけに「久々でチームを助ける同点ゴールで良かった」と槙野も喜んだ。そして、試合終了間際にMF柴戸海が決勝点を奪った。

 槙野は主将のGK西川周作とのピッチ上での会話を含め、「正直、西川選手と勝ち点1でもいいから持って帰ろうと話していたが、ゲームの総括をするならば、2-0から逆転されて、さらに追いついて逆転するという、2倍、3倍もパワーがいる戦い方だったので、ここに自分たちの成長が感じられるかなと思う。たぶんどのチームも、あの時間帯なら勝ち点1でもいい戦い方をすると思いますけど、そこからよく跳ね返して3ポイントを取れたと思う」と、最後の瞬間まで勝利を目指した姿勢に言及した。

 前半20分以降のサッカーは、浦和での監督経験を持つミハイロ・ペトロヴィッチ監督による札幌のサッカーが完全に表現され、その指揮官をサンフレッチェ広島時代からの恩師と慕う槙野も「ミシャが作る札幌はものすごく良いチームで、攻撃のクオリティー、戦術が浸透していて、ものすごくやりづらい相手だったが、不細工ながらも勝てて良かった。札幌の攻撃のコンビネーションは、うちも学ばないといけないと思った」と舌を巻いた。それでも得た勝利は、浦和にどのようなものを投げかけただろうか。

Football ZONE web編集部