前半戦は接戦を制す試合と、大差で負ける試合の差がはっきり結果に出る

 浦和レッズは20日にリーグ第17節のホームゲームで首位・川崎フロンターレと対戦し、0-3で完敗した。リーグ戦の半分を終え、その差が明確に示されるゲームになった。

 浦和は立ち上がりから攻撃力のある川崎を相手に引いて受け止めるのではなく、全体の位置取りを高くする積極的なプランで対抗。GK西川周作を使うボールの動かし方になった時は、右サイドバックのDFトーマス・デンやFW杉本健勇といった長身選手を使いながら川崎のプレスを回避。そのなかでは前半15分にFWレオナルドがペナルティーエリア内から際どいシュートを放つシーンもあった。

 しかし、その内容をスコアに反映できずに時間が進むと川崎もゲームの中で修正。そうした中で前半38分には、MF大島僚太の鋭いターンで中盤が置き去りにされると、右サイドのMF家長昭博まで展開を許し、そこからのラストパスで攻撃参加したDF山根視来にボレーシュートで先制を許した。

 ビハインドを背負った浦和は後半立ち上がりにも、今季に失点を重ねているファーサイドへのクロスというパターンで失点。そこからは川崎にゲームをコントロールされ、最終的には試合終了間際に追加点も奪われて0-3の敗戦になった。

 大槻毅監督は「顔を上げて前に出て行こうというのを(選手が)表現してくれていたので、それに関しては感謝している。ただ、スコアは動かせなかったので、負けるにしてもスコアを一つは動かしたかったのが本音」と話した。

 前半戦の17試合を終えて、順位こそ勝ち点27で暫定8位だが、得失点差はマイナス7。8勝3分6敗と勝ち越しているにもかかわらず、8勝のうち6勝が1点差であり、残り2試合が2点差だ。一方で、6敗のうち1点差は1試合のみで、2点差が1試合、3点差と4点差がそれぞれ2試合と、勝つ時はギリギリの戦いを制し、負ける時はハッキリと点差をつけられるという傾向が出ていることが数字に出ている。

守護神の西川は「平均1.82点」と安定しない守備面の課題を指摘

 主将のGK西川周作もまた、「キャンプからやろうとしてきたことが、(シーズンの)半分で出てる試合が多くできているんじゃないかという感覚と、ただ、それが結果につながっていないというところ。勝ったり負けたり、負け方の失点が多かったりとか、少し悔しい部分もある」と話す。17試合を終えて31失点は1試合平均「1.82」。これでは、安定した成績は望みづらい。

 昨季終了時に現役時代は浦和でプレーし、引退後には長年GKコーチを務めた土田尚史スポーツ・ダイレクターが就任し、3年計画を打ち立てた。初年度の目標としてはAFCチャンピオンズリーグ出場権の獲得と、得失点差のプラス2桁が示されている。しかし、その得失点差プラス10を達成するには、後半戦17試合でプラス17が必要となり、かなり難しいと言わざるを得ないだろう。

 日程的には5連戦の最初の一戦ということで、大槻監督が「あと4試合は中2日、3日で続くので、そこまでは回復メインのトレーニングになると思う」と話したように、何か大きな変化を与えるのは難しい期間ではある。ただ、リーグ戦の半分を終えた時点の現在地がどうであるのかを示す首位との戦いだったのは間違いないと言えるだろう。

Football ZONE web編集部