ペナルティーエリア内で名古屋DF吉田に接触されて倒されるも、ノーファウル判定

 浦和レッズのMFマルティノスは、4日に行われたJ1リーグ第20節・名古屋グランパス戦(0-1)の前半42分に相手ペナルティーエリア内に侵入した際に相手DF吉田豊からタックルを受けて転倒した。しかし、荒木友輔レフェリーのノーファウル判定を受けて信じられないという表情を浮かべたが、北海道コンサドーレ札幌の元イングランド代表FWジェイ・ボスロイドもこの判定に異論を唱えている。

“疑惑のシーン”は、浦和が自陣から右サイドを駆け上がるマルティノスにロングボールをつなぎ、ドリブルに入ったところから始まった。タッチライン際で受けたマルティノスは相手の帰陣が遅れていることから、より中央に進路を変更してペナルティーエリア内に侵入。そこに遅れて戻ってきた吉田がフェイントにかかり、ボールが通過した後のマルティノスに向かってタックルをする形になった。

 この時、足元に飛び込んでくる吉田をマルティノスはジャンプして避けようとしたが、吉田は膝をたたんで足をかけないようにする意図は見せたものの、それによって起き上がった上半身をマルティノスは避けきれずに接触して転倒。しかし、荒木レフェリーはこれに対して笛を吹かなかった。吉田の飛び込みは、もしマルティノスがジャンプせずに軸足を踏ん張っていれば、足首や膝の大きな怪我につながりかねないスピードだった。

 このプレーについてマルティノスは試合後、怪我の危険性を感じたかについて「そのようなこともある」と肯定したうえで、吉田のプレーが明確にPKに値するものであると主張した。

「彼が自分のコースに入ってきた。そこで自分は彼の上に乗っかるわけにはいかないというか、なるべくぶつからないようにした。もちろんジャンプをしなくてはいけないんですけど、ただしスライディングをしながら進路を妨害されたので。基本的には膝を残したまま、何度も言いますが妨害だったので。とても、とても、とても明らかにPKだったと思います」

マルティノスもジェイの意見に同調「間違いなくあなたは正しい」

 このプレー映像を用いて荒木レフェリーの判定に対して“参戦”したのがジェイだった。ツイッターでこのプレーの動画を引用したうえで、Jリーグのレフェリーへの厳しい意見を語っている。

「これは毎週起こり、僕には先週に起こった。日本サッカーのすべては発展している。選手、スタジアム、組織。だがレフェリーは発展していない。これは恥ずべきことだ。日本人選手も、外国人選手も同じことを言う。だけど、僕らの言葉は聞いてもらえない」

 マルティノスのプレーがシミュレーションなのではないかという意見に対し、ジェイは「彼はチャレンジをジャンプして超えようとしたところでぶつけられた」と見解を示した。また、副審からプレーが見えたのではないかという指摘についても「スタジアムに行き試合を見れば、目の前の接触であっても副審が決断を下す場面を見ることはない。彼らは(主審の)決定に従うだけ。主審の判断に副審が異を唱える場面を見たことがない」と、所感を述べている。

 マルティノスも、このジェイの発言にツイッター上で「間違いなくあなたは正しい。しかし、僕たちはいつも黙ってなくてはいけない。彼らは僕たちにしゃべらせない。立ち上がらなくてはいけない。どんどん増えているんだ」と反応している。

 今季のJリーグでは、よりボール際で「戦わせる」という方針は明らかにされている。だが、ボールへアタックすることに失敗して相手の体にチャレンジすることになったプレーは、果たして「戦い」なのか。少なくともジェイはレフェリーの向上を感じていないと明確に発言し、マルティノスも同意している。試合中のコミュニケーションの取り方を含め、レフェリーたちに対して疑問を呈されているという事実は受け止めるべきだろう。

Football ZONE web編集部