サントスが公式サイトで記録の“扱い”について反論 「葬られた448ゴール」

 スペインの強豪バルセロナのエース、アルゼンチン代表リオネル・メッシは先日のバジャドリード戦でのゴールがバルセロナでの通算644ゴールとなり、元ブラジル代表のレジェンド、ペレ氏を超えて世界記録になったと報じられた。一方で、そのペレ氏が記録を作ったブラジルの名門サントスが公式サイト上で記録の扱いに猛反論している。

 メッシの644ゴールは公式戦での通算だとされた。そして、その集計方法に異を唱えたのがサントスだった。公式サイト上で「ペレはサントスで1091ゴールを決めた。メディアによると、キング・オブ・フットボール(ペレ)は公式戦で643点を獲得し、親善試合、親善大会で得点された448ゴールは、他のゴールよりも価値が低いかのように葬られた」としている。

 サントスは「一部のアナリストの主張は、親善試合で得点されたこれらの448ゴールの多くは、小さなチームや地域チームなどの脆弱な敵に直面したというもの」とした上で、その内容を強く否定している。

「葬られた448ゴールは、主要なクラブからの得点が多い。クラブ・アメリカ(メキシコ)とコロコロ(チリ)はそれぞれペレから9ゴールを奪われた。1960年代にヨーロッパの主要チームの1つであったインテル(イタリア)は8ゴールを奪われた。リストは膨大で、リバープレート、ボカ・ジュニアーズ、ラシン、ウニベルシダード・デ・チリ、レアル・マドリード、ユベントス、ラツィオ、ナポリ、ベンフィカ、アンデルレヒト。メッシが現在プレーしているバルセロナ自身もペレの犠牲者で、4試合で4得点だ」

 その上でサントスは「試合は公式のユニフォーム、サッカーの公式ルール、スコアシートで行われた。クラブは、FIFA(国際サッカー連盟)によって課された規則の1つである、地域および全国の連盟の承認がなければ、親善試合を行うことができなかったことを覚えておく必要がある」とした上で、対戦相手によってゴールの価値が変わるという議論に疑問を呈している。

「対戦相手の弱さなどの主観的な属性を考慮に入れることは、統計データを編集するのに理想的ではない。数値は絶対値だ。エイバルに対するゴールは、バレンシアから奪ったゴールと統計的に同じだ。トランスバール(スリナム)に対するゴールは、サンティアゴ・ベルナベウでレアル・マドリードを相手に得点したゴールと同じ価値がある」

 母国、そして自クラブのレジェンドであるペレ氏の記録が破られたことについての“猛反論”に、南米サッカー界における永遠のライバル関係であるブラジルとアルゼンチンの関係も垣間見える。いずれにせよ、現代サッカーほど公式戦の多くない時代にこれだけゴールを量産したペレ氏の偉業、現代サッカーの過密日程の中で安定したパフォーマンスを見せ続けるメッシの偉業は、それぞれの時代の中で傑出したものであるということだけは確かだ。

Football ZONE web編集部