コロナ禍で財政難、今夏の主力売却を検討か

 新型コロナウイルスの影響で財政難に直面しているドルトムントが、ノルウェー代表FWアーリング・ブラウト・ハーランドやイングランド代表MFジェイドン・サンチョを含む、トップチームの7選手の売却を考えているという。英紙「デイリー・ミラー」が報じた。

 約1年前から全世界に感染拡大が広がり、いまだに収束の目処が立たない新型コロナウイルスのパンデミック。多くのサッカークラブも無観客試合や観客数削減などにより経済的な苦境に立たされているなか、ドルトムントも例外ではない。「デイリー・ミラー」によると、ドルトムントもこの財政危機を乗り越えるために最善を尽くしているものの、今年度の損失は昨年度の4400万ドル(約46億円)を大きく上回る、およそ7500万ドル(約78億5000万円)が見込まれ、ここ12年間で初めて赤字を記録することになるという。

 そこでクラブは、このコロナ禍を安定した経済状況で切り抜けるために複数のトップチーム選手の売却を検討。ドイツ地元紙「WAZ」が報じた7人の候補者のなかには、昨夏にマンチェスター・ユナイテッド移籍の可能性が伝えられたサンチョも入っている。

 ユナイテッドは昨年、サンチョに9300万ポンド(約135億円)を提示したものの、ドルトムント側が1億800万ポンド(約156億円)のプライスタグを付け、最終的に移籍は実現せず。サンチョを獲得できなかったユナイテッドは、その後にアタランタからコートジボワール人FWアマド・ディアロを獲得している。ただ、ドルトムントは先頃、このサンチョの価格を大幅に引き下げたと伝えられていて、同記事は「サンチョだけでもクラブの評価額で売却できれば、帳簿のバランスを取ることができるだろう」としている。

 売却候補に挙がっている将来有望なもう1選手は、今季のリーグ戦でここまで15試合14ゴールをマークしている20歳のハーランドだ。同選手の市場価格はドルトムント加入後から右肩上がりで、ドイツの移籍情報サイト「Transfermarkt」によると、ブンデスリーガの若手では現在トップの1億1000万ユーロ(約139億円)。来年に6500万ポンド(約94億円)の契約解除条項が有効となる。

来季CL出場権を逃せば「2人とも手放さなければならなくなる」

 記事では、「この両選手を失えば、来シーズンにトロフィーを手にするチャンスは減ってしまう」としつつも、今季のブンデスリーガで現在、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得圏外の6位にいることを指摘し、「もしチャンピオンズリーグに出場できなければ、いずれにせよ2人とも手放さなければならなくなるだろう」としている。

 そのほか、リストに挙がっているのは、市場価格1200万ユーロ(約15億円)のベルギー代表MFアクセル・ヴィツェル、2500万ユーロ(約32億円)のスイス代表DFマヌエル・アカンジ、3500万ユーロ(約44億円)のポルトガル代表DFラファエル・ゲレーロとU-17イングランド代表MFジュード・ベリンガム、3800万ユーロ(約48億円)のアメリカ代表FWジョヴァンニ・レイナ。ただ、同紙の見解では「近い将来に移籍すると見られるサンチョとハーランドよりも、ヴィツェル、アカンジ、ゲレーロ、レイナの4選手をキープする可能性のほうが高い」としている。

Football ZONE web編集部