思うように活躍できないレアルの“レンタル組”8選手、苦しい現状をスペイン紙が特集

 日本代表MF久保建英は、今冬の移籍市場でヘタフェに期限付き移籍したが、リーガ・エスパニョーラの直近3試合で先発落ちとなるなど苦しい時間を過ごしている。そうしたなかスペイン紙「AS」は、「レアル・マドリード、レンタル選手でお金を“失う”」と見出しを打ち、他クラブに期限付き移籍している選手が思うような活躍を見せられていないと指摘。久保は「最も価値を失ったレンタル選手」と伝えている。

 久保は18歳となった2019年夏にFC東京からレアルに完全移籍し、1年目の昨季はマジョルカへ期限付き移籍。35試合4得点4アシストの成績を残すと、昨夏に強豪ビジャレアルへの期限付き移籍を果たした。だがウナイ・エメリ監督の下で思うように出場機会を得られず、1月8日にレンタル打ち切りが決定し、ヘタフェへ“再レンタル”。11日の第18節エルチェ戦(3-1)で途中出場から新天地デビューを果たすと、その後は4試合連続でスタメン出場を果たした。

 しかし、9日に行われた第1節順延分のレアル戦(0-2)でベンチスタートとなると、そこから3試合連続の先発落ち。チームも6戦未勝利、泥沼の4連敗中で、ホセ・ボルダラス監督が守備的スタイルに回帰しており、久保の持ち味が生きないチーム状況となっている。

 逆風が吹くなか、「AS」紙はレアルから今季他クラブにレンタル移籍している選手が、期待されたとおりの活躍を見せられていないとの特集を組んだ。「市場価値はマドリードにとってポジティブなものになっていない」として、「レアル・マドリード、レンタル選手でお金を“失う”」と厳しく指摘している。

 取り上げられたのはFWブラヒム・ディアス(ACミラン)、FWボルハ・マジョラル(ローマ)、FWギャレス・ベイル(トッテナム)、MFマルティン・ウーデゴール(アーセナル)、MFレイニエル・ジェズス(ドルトムント)、DFヘスス・バジェホ(グラナダ)、FWルカ・ヨビッチ(フランクフルト)、そして久保の8人で、いずれもレンタル先で市場価値を大幅に高めるような活躍を見せられていないと伝えている。なかでも久保については、「最も価値を失ったレンタル選手」と厳しい視線を向けている。

ヘタフェでの久保は「期待されていたものに達していない」

「ビジャレアルへの最初のレンタルと、その後ヘタフェへの移籍は経済的にもその影響を受けている。その出来は期待されていたものに達しておらず、当然のことながらそれは市場にも反映されている。若き日本人選手(の価値)はわずか数カ月で3000万ユーロ(約38億4000万円)から2000万ユーロ(約25億6000万円)になっている」

 UEFAヨーロッパリーグに参戦し、今季リーガでも上位争いを演じるビジャレアルを半年で退団した久保は、出場機会を得るためにヘタフェへ新天地を求めたが、現状では状況を大きく変えることができていない。今季リーガでは通算21試合に出場しているものの、いまだノーゴールノーアシスト。アタッカーである以上、数字面での結果を残してアピールしたいところだ。

 次節は27日、ホームでのバレンシア戦。解任論が浮上するボルダラス監督は、果たしてどんな采配を振るうのか。久保にとっても正念場と言える試合になりそうだ。

Football ZONE web編集部