新加入の柿谷、長澤、齋藤はそれぞれ市場価格が1億円超え

 2021シーズンのJ1リーグが開幕した。今オフの移籍市場で各クラブが選手を入れ替えたことで、どれくらいの戦力を有し、20チームで争われる今季の勢力図がどのように変わったのかは多くのファンが気になるところだろう。それを見るうえで一つの目安となるのが、市場価格の合計額だ。

 ドイツの移籍情報専門サイト「transfermarkt」では、世界中のサッカー選手の市場価格を随時更新しているが、この市場価格は選手たちの“推定移籍金”に近い意味を持っている。この市場価格を比較・分析しながら、今季開幕時のJ1リーグ各クラブがどれだけの戦力を抱えているかを考察していこう(※登録選手リストはクラブ公式サイトを参照)。

■名古屋グランパス(昨季3位/19勝6分9敗)
選手市場価格総額:19億5262.5万円
チーム内最高額選手:ガブリエル・シャビエル(1億7780万円)

 昨季3位となってAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権を獲得した名古屋グランパス。ACLに出場するのは9年ぶりだが、今オフは大舞台への復帰を祝うかのように積極的な補強を行って話題をさらった。

 J1優勝を果たした川崎フロンターレとの最大の差は、その得点力だ。川崎が88得点を挙げたのに対し、名古屋の総得点は約半分の45。Jリーグ史上最多記録を更新した川崎の攻撃力が際立っているとしても、名古屋よりも多くのゴールを挙げているクラブは「10」もある。

 今季も攻撃陣を引っ張るのは、1億7780円でクラブ最高額のFWガブリエル・シャビエル、1億5240万円でクラブ3位のブラジル人FWマテウスだ。ここにセレッソ大阪から市場価格1億2700万円の“ジーニアス”ことFW柿谷曜一朗、川崎から1億160万円のFW齋藤学が加わった。また、サガン鳥栖から期限付き移籍していたFW金崎夢生(1億2700万円)も、完全移籍での加入が決まったが、現在は負傷で長期離脱となっているため、柿谷にかかる期待は大きい。

昨季リーグ最少の28失点、守備陣には木本や森下が加わる

 中盤ではMFジョアン・シミッチが川崎へ移籍したものの、浦和レッズからMF長澤和輝(1億795万円)が加入。MF稲垣祥(1億2700万円)とMF米本拓司(8890万円)が組むダブルボランチの選手層が厚くなった。また、最終ラインもこなせるMF木本恭生(8255万円)も加入している。

 イタリア人のマッシモ・フィッカデンティ監督が率いる名古屋は、昨季リーグ最少の28失点と堅守を誇ったが、今季はベテランDF千葉和彦(→アルビレックス新潟)、DF太田宏介(→パース・グローリー)、DFオ・ジェソク(→仁川ユナイテッド)がクラブを離れた。代わりに木本や、DF森下龍矢(6350万円)を獲得している。

 正GKには、オーストラリア代表GKランゲラックが君臨する。市場価格1億795万円の守護神を含めて、1億円以上の選手を13人揃えた名古屋は、今季のリーグ戦で王者・川崎の対抗馬となる可能性は十分にある。

Football ZONE web編集部