スアレス退団後、代役ストライカーの獲得が最優先事項

 バルセロナのジョアン・ラポルタ新会長は、今夏の移籍市場でドルトムントのノルウェー代表FWアーリング・ブラウト・ハーランドを獲得することに躍起になっているようだ。英紙「デイリー・エクスプレス」が報じている。

 バルセロナは現地時間2月16日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦第1戦でパリ・サンジェルマン(PSG)に1-4で大敗を喫してから、チームとしての力を失っていたように見えた。しかし、ロナルド・クーマン監督はそんなチームを見事に復活させ、このPSG戦の黒星以降、公式戦8試合で6勝と好成績を残している。

 そのタイミングで、2011年以来10年ぶりにラポルタ氏が会長に復帰。今夏は、ジョゼップ・マリア・バルトメウ前会長下で退団希望を表明したアルゼンチン代表FWリオネル・メッシとの契約延長を目標とするのはもちろんのこと、メッシと並ぶエースとして活躍していたにもかかわらず、昨夏にアトレティコ・マドリードに放出されたウルグアイ代表FWルイス・スアレスの穴埋めを探すことも最優先事項となっている。

 そこで、ラポルタ会長がスアレスの後釜として適任だと考えているのが、今ヨーロッパのビッグクラブから引く手あまたとなっているドルトムントのハーランドだという。昨年1月にオーストリア1部ザルツブルクからドルトムントに移籍して以降、ハーランドはエースとしてハイペースで得点を重ねていて、今季も公式戦31試合で33得点をマーク。移籍後の通算得点はすでに「49」に及んでいる。

 もっとも、そんな20歳神童との契約を取り付けるのは容易ではない。レアル・マドリードをはじめ、マンチェスター・ユナイテッドやチェルシーなどのメガクラブが獲得に関心を示していると言われ、さらにハーランドを引き留めたいと考えているドルトムントは、今夏のマーケットにおいて移籍金を1億8000万ユーロ(約233億円)に設定したと報じられている。

「ハーランドにとって、メッシとプレーするチャンスは断るには惜しい可能性がある」

 それでも、「デイリー・エクスプレス」紙は、バルセロナのニーズがすべてのクラブの中で一番高く、「(マンチェスター・)シティやPSG移籍の噂が絶えないメッシを、残りのキャリアをバルセロナで過ごすべきと説得するための最適な選手かもしれない」と記している。

「メッシはバルセロナでスアレスと良い関係を築き、クラブに数々のトロフィーをもたらしたが、すでに恐ろしいほど高いレベルでプレーしているハーランドと一緒になって同じことが言えると思う。(ハーランドにとって)キャリアの黄昏時を迎えているメッシと一緒にプレーするチャンスは、断るには惜しい可能性がある」

 ハーランド争奪戦は金額面でも厳しい戦いとなりそうだが、スアレスの代わりとなれるのであれば、高額を投資する価値はあるだろう。果たして、ラポルタ会長はメッシの引き留めとハーランド獲得の両方を実現できるだろうか。

Football ZONE web編集部