2002年の日韓W杯準決勝トルコ戦を控え、足の怪我を隠すためにヘアカットを決意

 かつて“フェノーメノ”(怪物)の異名を取った元ブラジル代表FWロナウド氏(現レアル・バジャドリード・オーナー)は、全盛期にスピードに乗った切れ味鋭いドリブルで世界を席巻したが、それ以外にも、2002年の日韓ワールドカップ(W杯)で“伝説の髪型”で衝撃を与えた。その件について、子供たちに悪影響をもたらしてしまったとばかりに謝罪している。

 日韓W杯で最大のアイコンとなったのは、イングランド代表MFデイビッド・ベッカム氏(現インテル・マイアミ・オーナー)であることは疑いようがないだろう。そのモヒカンヘアーは日本中で大いに流行ったことは記憶に新しいが、ロナウドの髪型も違う意味で大きく取り上げられた。スキンヘッドかと思いきや、おでこの上の部分だけ残した斬新すぎる髪型は“大五郎カット”と呼ばれた。

 なぜ、こんなエキセントリックな髪型にしたのか。ロナウド氏はスペイン紙「AS」で、「僕は髪を切ってちょっとだけ残すことを決めたんだ。トレーニングで僕が来た時、誰もが“ヘンテコな髪型”を見たよね」と語っていたが、このたび、米誌「スポーツ・イラストレイテッド」のインタビューで、改めて自分の髪型がクールではなかったとして口を開いた。

「身の毛のよだつよ。子供たちが同じ髪型にすることになったすべての母親に謝罪する」

 1990年代後半以降、度重なる負傷と戦ってきたロナウドだが、日韓W杯でもトルコとの準決勝前、足の筋肉を負傷。試合前日にブラジルメディアにそれについて話したくないため、「それで散髪した」と明かしている。

「チームメイトに(新しい髪型は)『どうだい?』って聞いたら、『いや、ひどいぞ』って言われた。『それ(前髪)も切ってしまえ』ってね。でも、記者たちは僕の髪を見て、怪我を忘れていた」

 ロナウドは怪我を抱えながら、トルコ戦で決勝に導くゴールを挙げ、その後のドイツとの決勝でも2得点。母国の優勝に貢献するとともに、自身も大会得点王に輝いた。結果的に、大五郎カットのおかげで栄光を手にできたとも言えるが、複雑な思いもあるようだ。

Football ZONE web編集部