【日本人選手・年代別ベストイレブン|1981年度生まれ編】“谷間の世代”からの逆襲、Jリーグ史に名を残す選手が多数

 日本代表やJリーグに数多くのタレントを輩出した輝かしい世代はいつなのか。ここでは日本の“学年”の区切りに合わせた年度別の「年代別ベストイレブン」を編成。今回は1981年度(81年4月2日〜82年4月1日)生まれを見ていく。

 1981年度生まれの日本人元Jリーガーは非常に多く、117名がプロサッカー選手となった。このうち、日本代表でプレーした経験のある選手はFWからDFまで13人いる。森﨑和幸&浩司兄弟、佐藤寿人&勇人兄弟と2組の双子がJリーグで活躍したのも、この年代の特徴の一つだ。

 81年度生まれで、日本代表に選出されたFWは3選手いる。ジュビロ磐田やFC東京でプレーしたFW前田遼一(33試合10得点)、サンフレッチェ広島でレジェンド的な存在となったFW佐藤寿人(31試合4得点)、そして大分トリニータでエースを務めたFW高松大樹(2試合)の3人だ。いずれもJリーグで確かな実績を残しているが、ここはやはり2009年と10年のJリーグ得点王である前田と、12年のJリーグMVP&得点王である佐藤寿人の2トップにしたい。

 中盤から最終ラインにかけては、実に難しい選択を迫られる。

 この年代で最も日本代表のキャップ数が多いDF駒野友一(78試合1得点)、現在も浦和レッズのキャプテンを務めるMF阿部勇樹(53試合3得点)、浦和と名古屋グランパスでJ1優勝を経験したDF田中マルクス闘莉王(43試合8得点)、フランス1部リーグのル・マンでも活躍したMF松井大輔(31試合1得点)の4人は、2010年南アフリカ・ワールドカップ(W杯)ベスト16進出の立役者であり、ベストイレブンから外す理由はないだろう。また、A代表キャップ数が二桁を超えているMF鈴木啓太(28試合)、MF山瀬功治(13試合5得点)の2人も有力候補だ。

 この時点で中盤にはボランチの鈴木と阿部、サイドでもトップ下でもプレーできる松井、山瀬と4人がいる。FC東京のレジェンドであり、全盛期には爆発的な得点力を見せてW杯メンバー入りも期待された快足ウインガーのMF石川直宏、佐藤寿人とともに広島を3度のJ1リーグ優勝に導いた森﨑兄弟らも捨てがたいが、最終ラインの人材とのバランスを考え今回は前述の4人で組んだ。

強固な最終ライン、特筆すべきはセカンドチームの充実ぶり

 そして4バックとした最終ラインは、左右どちらでもハイレベルにこなす駒野を右サイドバック(SB)に入れ、センターバック(CB)の軸は闘莉王で決まりだ。CBのパートナーは、“常勝軍団”鹿島アントラーズでキャプテンも務め、数々のタイトル獲得に貢献したDF岩政大樹で文句なし。高さと強さを兼ね備える2人のコンビで、堅守を築いてくれるはずだ。

 左SBは本職の選手で最も実績があるのは、浦和レッズやヴィッセル神戸でプレーしたDF相馬崇人だが、ここはアテネ五輪代表でキャプテンを務めたDF那須大亮を、横浜F・マリノス時代などに経験があるこのポジションに回したい。主にボランチやCBでプレーしたユーティリティーな那須は、A代表経験こそないものの、Jリーグで6クラブを渡り歩きJ1で400試合に出場。数々のタイトルを獲得し、自身も2003年にJリーグ新人王に輝いている。

 日本代表経験者がいないGKは選択が難しいが、現在も浦和に在籍し、FC東京や大宮アルディージャでもポジションをつかんだGK塩田仁史をベストイレブンに推したい。

 なお、この年代で特筆すべきはセカンドチームの充実ぶりだろう。FC東京やセレッソ大阪などで活躍したDF茂庭照幸のほか、高松、石川、佐藤勇人というA代表経験者も名を連ね、森﨑兄弟、鹿島黄金期を支えたMF野沢拓也など実力者揃い。こちらもかなりバランスの良いチームが完成しており、かつては「谷間の世代」とも揶揄された1981年度組の、選手層の厚さを強く感じさせる。

Football ZONE web編集部