浦和ロドリゲス監督がU-24日本代表に飛び級招集のGK鈴木彩艶に言及

 浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督は、21日のトレーニング後にオンライン会見を行い、前日にU-24日本代表に選出されたGK鈴木彩艶について「将来的にはA代表や浦和で定着する選手」とポテンシャルの高さを語った。
 
 ガーナ人の父と日本人の母を持ち、アメリカ生まれ埼玉育ちという鈴木は、小学生の時から逸材として評判だった。浦和のジュニアからジュニアユース、ユースと順当に昇格し、高校1年時に浦和とプロ契約した。日本代表でも、U-15からU-20までの世代別代表チームに、飛び級も含めて名を連ねてきた。

 190センチ、91キロという雄大な体躯に、ハーフウェーラインを越えていくスロー、最終ライン背後まで飛ばすロングキックといったパワーを持つ。それだけでなく、最終ラインとショートパスを交換しながら、中盤に正確なパスをつける技術も持つ。

 今季、正式にトップ昇格すると3月のルヴァン杯開幕戦、湘南ベルマーレ戦(0-0)でプロデビューし、同杯のグループステージ5試合に連続出場してきた。そして、9日のJ1第13節のベガルタ仙台戦で、その一つ前の試合(アビスパ福岡戦/0-2)でミスのあった日本代表GK西川周作に代わりスタメンに入り、18歳にしてJ1デビュー。無失点に抑え、2-0の勝利に大きく貢献した。続く16日のリーグ第14節ガンバ大阪戦も3-0の勝利に導き、2試合連続無失点となった。

 そうした中で、20日に発表された今夏の東京五輪を目指すU-24日本代表に初選出された。本来なら2024年のパリ五輪で中核になることが期待されてきた現在18歳の逸材は、最大で6歳差の飛び級選出になった。

 ロドリゲス監督は鈴木の選出について「彼が浦和で良いパフォーマンスを見せていると考えれば選ばれても不思議ではないが、U-24代表に18歳でいく飛び級なのは驚く人がいるかもしれない」と話す。その上で、リーグ戦での抜擢についてこう話した。

「彼の活躍は嬉しい。判断しないといけないところだったが、西川の状態も良かったので、簡単な判断ではなかった。彩艶がリーグで非常に良いパフォーマンスを見せ、西川もカップ戦で良かった。高いレベルの競争がある。彩艶はすでにカップ戦で良いプレーをしていたので、ある意味では期待通り。浦和から代表チームに選手が行くのはとてもうれしいこと。彼にはオリンピックへの最終リストに残って欲しい」

 その上でロドリゲス監督は「将来的にはA代表や浦和で定着する選手だと思っている」と、日本サッカーや浦和を担う存在であると話した。

 20日のメンバー発表会見では、原則的に今回の活動が本大会へ向けた最終選考の場であることが示されている。滑り込みで入り込んできた特大スケールの逸材は、大逆転での五輪メンバー入りをつかむことができるのか注目される。

Football ZONE web編集部