【日本人選手・年代別ベストイレブン|1985年度生まれ編】日本代表の中軸となった選手は不在もJリーグの実績は十分

 日本代表やJリーグに数多くのタレントを輩出した輝かしい世代はいつなのか。ここでは日本の“学年”の区切りに合わせた年度別の「年代別ベストイレブン」を編成。今回は1985年度(85年4月2日〜86年4月1日)生まれを見ていく。

 1985年度生まれの日本人Jリーグ経験者は、なんと143人もいる。そして日本代表にまで上り詰めて国際Aマッチに出場経験があるのは13人と、約10人に1人となっている。ただし、最も多くの代表キャップ数を得たのはDF伊野波雅彦の21キャップであり、日本代表の中軸となった選手は出ていない。

 まず伊野波が軸となる最終ラインから組み立てる。センターバックでは伊野波以外にも、DF千葉和彦(1試合)、DF水本裕貴(7試合)、DF丹羽大輝(2試合)が代表キャップを獲得している。千葉と水本はサンフレッチェ広島でもタイトルを獲得したが、代表キャップ数とJリーグベストイレブンに選出されている実績から水本を伊野波の相棒としたい。

 サイドバックでA代表の出場経験があるのは、ジュビロ磐田や鹿島アントラーズで左サイドバックを務めたDF山本脩斗(1試合)のみ。Jリーグでの実績では引けを取らないDF小林祐三と悩むところだが、獲得タイトル数や現在もJ1湘南ベルマーレでプレーしていることから山本を選出。右サイドバックには代表経験こそないものの、豊富な運動量でアビスパ福岡の右サイドで存在感を示したDF中村北斗を入れる。

 中盤は守備的MFに実力者が多い。アンカーの位置には、清水エスパルス、鹿島、モンテディオ山形を渡り歩き、今季からはFC岐阜でプレーしているボール奪取力の高いMF本田拓也を置く。そして両脇には、広島の象徴的な存在であるMF青山敏弘、FC東京の10番と言えばこの人という下部組織出身のMF梶山陽平を置く。本田がボールを奪い、青山、梶山が攻撃を組み立てる中盤でトップ下に入るのは、自らもゴールを決められるMF兵藤慎剛が適任か。ファーストチームからは漏れたが、日本代表歴のあるMF増田誓志、MF水野晃樹といったタレントもこの年代にはいる。

“怪物”平山を抑えて豊田&李の2トップを選択

 2トップの人選は非常に悩ましいところ。国際Aマッチに出場した選手は3人いる。サガン鳥栖を大躍進させ、元コートジボワール代表FWディディエ・ドログバになぞらえて「トヨグバ」と称されるFW豊田陽平(8試合1得点)、高校サッカー選手権で衝撃を与えた元FC東京FW平山相太(4試合3得点)、そして2011年アジアカップ決勝の延長戦でボレーシュートを決めたFW李忠成(11試合2得点)の3選手が候補となる。

 最もゴールを挙げているのは平山だが、3得点はすべて2011年のアジアカップ予選イエメン戦(3-2)でのもの。日本代表でハットトリックを達成したのは偉業に間違いないが、Jリーグでの活躍度、そしてプロに入ってから重要なゲームでのゴールを挙げた点で、今回はファーストチームに豊田と李を、セカンドチームの1トップに平山を据えたい。

 GKにはA代表出場経験者がいない。Jリーグで出場経験が多いのはGK山本海人、GK松井謙弥、GK関憲太郎といった選手たちだ。清水、ヴィッセル神戸で多くの試合に出場し、2009年には岡田武史監督が率いる日本代表にも招集されている山本が、ファーストチームのGKに相応しいだろう。セカンドチームには、今季から再びセレッソ大阪に在籍する松井を入れる。

 Jリーグで長年にわたって活躍した選手が多く、セカンドチームの顔ぶれも攻守ともに強力。ここに入らなかった選手でもFWカレン・ロバートらが控えており、タレント豊富な世代と言えるだろう。

Football ZONE web編集部