本大会登録メンバーと同じ22人のリストを作成、日本と同組フランスから最多7人

 東京五輪サッカー男子の戦いが、いよいよ22日からスタートする。出場16カ国の登録メンバーが出揃っているなか、東京五輪世代(1997〜2000年生まれ)の選手でも残念ながら招集できなかったタレントも多い。今回はそのなかから本大会登録メンバーの人数と同じ22人を選び、ベストイレブンを組んでみた。たまたまMFとDFにインサイドの選手が多いので中盤をダイヤモンド型にした3-4-3というやや特殊な形になっている。

 まずは、東京五輪「未招集のタレント22人」は以下のとおりだ。

■GK
アルバン・ラフォント(フランス/ナント)
ロベルト・サンチェス(スペイン/ブライトン)
ダニエウ・フサト(ブラジル/ローマ)

■DF
ジュール・クンデ(フランス/セビージャ)
ダヨ・ウパメカノ(フランス/RBライプツィヒ)
エメルソン (ブラジル/バルセロナ)
エデル・ミリトン(ブラジル/レアル・マドリード)
リサンドロ・マルティネス(アルゼンチン/アヤックス)
クリスティアン・ロメロ(アルゼンチン/アタランタ)
シナリー・ディオマンデ(コートジボワール/リヨン)

■MF
フセム・アワール(フランス/リヨン)
エドゥアルド・カマヴィンカ(フランス/レンヌ)
マテオ・ゲンドゥージ(フランス/マルセイユ)
エセキエル・パラシオス(アルゼンチン/レバークーゼン)
カイ・ハフェルツ(ドイツ/チェルシー)
フロリアン・ノイハウス(ドイツ/ボルシアMG)
ヤニス・ハジ(ルーマニア/レンジャーズ)

■FW
キリアン・ムバッペ(フランス/パリ・サンジェルマン)
フェラン・トーレス(スペイン/マンチェスター・シティ)
ガブリエル・ジェズス(ブラジル/マンチェスター・シティ)
ヴィニシウス・ジュニオール(ブラジル/レアル・マドリード)
ラウタロ・マルティネス(アルゼンチン/インテル)

 日本と同じグループAで、U-24世代の“トップ・オブ・トップ”を招集できなかったフランスが7人と最多だが、MFレイニエル(ドルトムント)やFWリシャルリソン(エバートン)など好メンバーを揃えるブラジルもさすがはタレント王国で、コパ・アメリカ参加組など来日しない選手から5人を選ぶことになった。そのコパ・アメリカで優勝したアルゼンチンからは4人をピックアップ。そのほかスペインとドイツから2人ずつ、コートジボワール、ルーマニアから1人ずつというメンバー構成だ。

スペインは“本気度”の高いチームだがトーレスは招集できず

 このなかで、やはり筆頭株はフランスのFWキリアン・ムバッペだろう。欧州選手権(EURO)では縦の突破などで抜群の存在感を見せながらも、まさかの無得点に終わり、最後はPK戦で失敗して敗退。若きエースとして期待が大きかった分、厳しい声が多い。フランスのクラブはスペインと違い、五輪に関して代表の招集に応じる義務がないので致し方ない部分もあるが、EUROのラウンド16で敗退したことを考えれば、東京五輪で名誉挽回してもらいたかった気持ちもある。

 フランスはセンターバックのDFジュール・クンデもEUROに出ていたが、そのほかにもDFダヨ・ウパメカノ、MFフセム・アワール、MFマテオ・ゲンドゥージ、MFエドゥアルド・カマヴィンガとタレントが豊富だ。オーバーエイジでFWアンドレ=ピエール・ジニャックを招集した前線はともかくとして、中盤とディフェンスラインはもう少し頑張ってメンバーを揃えてほしかったというのが正直なところだ。

 EUROのメンバーから6人が招集されたスペインだが、これは五輪でもリーガ・エスパニョーラの所属選手であれば代表チームに拘束力があるという特殊な事情も働いている。そうしたなかでマンチェスター・シティ所属のFWフェラン・トーレスは不参加となったが、もちろん出場していれば大活躍が望まれたヤングスターの1人だろう。

 FW陣はそのほかにも、ブラジルのFWガブリエル・ジェズスとFWヴィニシウス・ジュニオール、コパ・アメリカ優勝メンバーでもあるアルゼンチンのFWラウタロ・マルティネスと豪華なスカッドのなかで、ファーストセットにはムバッペ、ラウタロ、フェラン・トーレスの3人を並べた。

 中盤には大型のセカンドアタッカーとしてドイツの新鋭MFカイ・ハフェルツを配置し、アワール、MFエセキエル・パラシオス、MFフロリアン・ノイハウスという攻守にハードワークと局面の強さを発揮できる3人の選手で固めた。22人のリストにはほかにも実力者が並ぶなか、“残り1枠”をヤニス・ハジ(ルーマニア)かチョン・ウヨン(韓国)で迷ったが、ここではハジを選んだ。

コートジボワールのディオマンデは東京五輪で見たかった逸材

 最終ラインのウパメカノ、クンデ、DFエデル・ミリトンはワールドカップ(W杯)など年齢制限のない国際舞台でもトップレベルの働きが期待できる3人。そのほかのDF陣ではリヨンに所属するコートジボワールのDFシナリー・ディオマンデが面白いタレントで、願わくは東京五輪でブレイクしてほしかった。

 守護神にはA代表のレギュラーであるGKウナイ・シモン(スペイン)をはじめ良いメンバーが揃ったので、逆の意味で3人を選ぶのに苦労した。そのなかでEUROでシモンの控えだったスペインのGKロベルト・サンチェス、セリエAのローマで活躍するブラジルのGKフサト、そしてナントのGKラフォントを選出。ファーストチョイスの守護神はラフォントとした。

 五輪の場合は開催時期やサッカーにおける位置づけ、規定の事情もあり、国によってベストメンバー度にかなりの差が出ているのも事実だが、本番では出場する選手たちのメダルを懸けた熱い戦いに期待したいところだ。

Football ZONE web編集部