日本代表に合流中の堂安、今夏の移籍市場が閉幕してPSV残留が決定

 カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選に臨む日本代表のMF堂安律(PSV)が1日、翌日に控えるオマーン戦(吹田)と同7日の中国戦(ドーハ)に向けたオンライン会見に出席。前日に閉幕した欧州移籍市場でドイツクラブへの移籍が噂されながら“残留”となったことについて問われると、「いろいろな、自分の行きたかったところはあったけれども、もう仕方がないので」と胸中を明かした。

 堂安はオランダ1部フローニンゲンでの活躍が認められる形で、2019年夏に同国の名門PSVに加入。だが思うように出場機会を得られず、昨季はドイツ1部ビーレフェルトへ期限付き移籍した。ビーレフェルトではブンデスリーガ全34試合に出場しチームトップタイの5ゴールを挙げるなど活躍。クラブ側も完全移籍での獲得を目指したが、財政難により叶わず6月に退団となっていた。

 そして今夏、堂安はU-24日本代表の一員として東京五輪を戦うなかで新シーズンに向けた去就が報じられ続けてきた。そして衛星放送「スカイ・スポーツ」ドイツ版によれば、最終的にはドイツのマインツ、ホッフェンハイム、アウクスブルクの3クラブが興味を示したが、それぞれが条件面でPSVや堂安サイドと合意できず、8月31日までに交渉が成立しなかったという。

 移籍市場の閉幕を受けたタイミングで日本代表の取材に応じた堂安は、まずは「僕にとって初の最終予選。今までとは緊張感が違うと思う。それは先輩方から聞いているので、しっかりと覚悟して初戦に臨みたい」と、目前に迫るW杯アジア最終予選に向けた決意を口にした。一方で東京五輪終了後、オランダに渡り「(チームに)合流したのが14日か15日。すぐに何かを変えるトレーニングや日数があったわけでもない。最終予選があるので、早めにマインドセットを変えないといけないとは分かっていた。コンディションを上げることにフォーカスしてきた」と、短い期間での調整には難しさがあったという。

 そして移籍市場が閉まり、PSV残留となった点について問われると、「シンプルに答えると、決まったところで自分の力を出すのが選手として、プロとして一番しないといけないこと。いろいろな、自分の行きたかったところはあったけれども、もう仕方がないので。今は所属先ではなく日本代表を考えてプレーする」と胸中を語った。

 クラブでの立場が難しいなかでの参戦となり、日本からカタールへの長距離移動も挟んで戦うW杯最終予選の開幕2連戦。「チームを勝たせる数字を出すこと。それがアタッカーとして一番評価されること」と語る堂安は、PSVでの未来を切り拓くうえでも大きな野心を胸に秘めて臨んでいるようだ。

Football ZONE web編集部