クラブOBのマーソン氏、獲得した選手は「他クラブが狙っていない選手ばかり」と見解

 プレミアリーグのアーセナルは、移籍市場最終日に日本代表DF冨安健洋を獲得するなど積極的な補強を行った。しかし、開幕3連敗を喫し、リーグ最下位に沈む“ガナーズ”に対して、現地メディアの解説陣は「10位が妥当」「移籍戦略がよく分からない」と厳しい視線を向けている。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じた。

 アーセナルは昨季プレミアリーグ8位に終わり、26年ぶりに欧州カップ戦の出場権を失った。ミケル・アルテタ監督の下でチームは低迷しているが、今夏の移籍市場では総額1億5000万ポンド(約227億円)以上の資金を投じ、イングランド代表DFベン・ホワイトやノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴール、日本代表DF冨安など6選手を補強した。

 しかし、それでも現地メディアの解説陣によるアーセナルの評価は厳しいままだ。クラブOBのポール・マーソン氏は「アーセナルのシーズンはインターナショナルブレークから戻ってきた時に始まるだろう」と3連敗スタートからの巻き返しに期待を寄せているが、「現時点でアーセナルは中位のチーム。5位か6位に入ったら大躍進だと言っていいと思う」と“現実”を指摘した。

「10位くらいが妥当だろう。レスターより上になるとは思えないし、ハリー・ケインが残留したトッテナムより上にいくとも思えない。ラファ(ラファエル・ベニテス監督)のいるエバートンはオーガナイズされたチームで、彼らを倒すのも難しいだろう。ウェストハムもかなりいいチームだと思う」

 また、マーソン氏はアーセナルの補強についても疑問を呈している。「他のチームは良い選手を買っている。アストン・ビラにダニー・イングスがいる。なぜアーセナルは彼を買わないんだ」などと語ったうえで、冨安のケースも例に挙げつつ、他のクラブが狙っていない選手ばかりを獲得していると指摘している。

「アーセナルの問題点は、選手を買うことはあっても、他のクラブとの争奪戦に勝って選手を獲得することがないことだ。他の誰も狙っていない選手ばかりだ。ボローニャの選手(冨安)に関してまず私の頭に浮かんできたのは、右サイドバックの選手で2300万ユーロ(約30億円)ということだが、それならなぜユベントスやインテル、ACミランが彼を獲得しないんだ? 私には分からない」

ネビル氏も「時々、的外れな補強をしてくるように見える」と指摘

 元イングランド代表DFギャリー・ネビル氏も「アーセナルの移籍戦略はよく分からない」「(戦略は)あるのかもしれないが、明確ではない。時々、的外れな補強をしてくるように見える」とマーソン氏と同様に補強方針について疑問符をつけていた。

 若手の台頭で世代交代が進んでいるなかで、結果が出ずに苦しむアーセナル。アルテタ監督は夏の大型補強を実らせ、チームを立て直すことができるのだろうか。

Football ZONE web編集部