3戦連続出番なしの長谷部、グラスナー監督は「大きな尊敬の念を抱いている」と称賛

 オリバー・グラスナー新監督を招聘し、新体制で今季を迎えたフランクフルトでは昨季から大きく出場時間を減らしている選手が数人いる。元日本代表MF長谷部誠もその1人であり、ドイツ紙「ビルト」では「グラスナー体制の敗者」と評されている。

 長谷部は、ドルトムントとのブンデスリーガ開幕戦ではボランチで先発したが、その試合に2-5で敗れた後の第2節アウクスブルク戦(0-0)ではベンチスタートとなり、後半35分から10分程度のプレーにとどまった。さらに第3節ビーレフェルト戦(1-1)以降は、ベンチ入りこそしたものの3試合連続で出番がないなど、苦しい状況に置かれている。

 こうした長谷部の現状について、ドイツ紙「ビルト」は「グラスナー体制の敗者たち」と題した特集記事のなかで最初に長谷部の名前を挙げ、「彼はマーティン・ヒンターエッガーとエヴァン・ヌディカのコンビがしっかりと固定されて出場している4バック体制の犠牲者だ。中盤の底のポジションでは、ジブリル・ソウとクリスティアン・ヤキッチが優勢となっている」として、システムが3バックから4バックに変更となってリベロのポジションがなくなったこと、さらにボランチのレギュラー争いでも若手選手に後れを取っていることが原因であると分析している。

 もっとも、グラスナー監督は依然としてチームにおける長谷部の重要性を感じているようだ。23日の定例記者会見で長谷部について尋ねられた同監督は、「マコトが言うことは、よく考え抜かれたうえでの発言であり、彼が何かを話す時には私は耳を傾けるようにしている。いかにしてプロフェッショナルに自身の状況に対応しているか、または日々のトレーニングにおいて若い選手たちをリードしているかということについて、私は彼にとても大きな尊敬の念を抱いている。ファンタスティックなキャラクターの持ち主だ」と語り、不遇とも言える状況でも腐らずにトレーニングに励む長谷部の姿勢を称賛。さらに「私は、彼も試合に出るようになるだろうと確信している。なぜなら彼は、彼自身の持つクオリティーの面で我々にとって今もなお非常に重要な存在だからだ」と、長谷部にも今後巻き返しのチャンスがやって来るとの予想も付け加えた。

 フランクフルトはリーグ戦で4試合連続ドローに終わるなど、今季はまだ公式戦で白星がない。そのため、現地メディアからは選手起用を含めたグラスナー監督の方針に疑問を呈する論調の記事も出始めており、長谷部の処遇も今後さらに注目されていくことになるかもしれない。

Football ZONE web編集部