ルヴァン杯のC大阪戦で復帰したDF山中、自慢の左足でユンカーの先制弾をお膳立て

 浦和レッズのFWキャスパー・ユンカーは、6日のルヴァン杯準決勝第1戦、セレッソ大阪戦で約1カ月ぶりのスタメン出場を果たすと、期待通りの先制ゴール。そして、空中戦のアシスト役の復帰も好材料になった。

 ユンカーは5月5日のルヴァン杯グループステージの柏レイソル戦(3-3)でデビューすると、一気のゴールラッシュを見せた。しかし、東京五輪の中断後、シーズン後半戦に入ると右頬骨の骨折と手術や、日本特有の高温多湿もありプレーの質が上がってこない時期を過ごした。そして、その間にMF小泉佳穂とMF江坂任を前線に並べるシステムが結果を出し、9月は1試合もスタメン出場できなかった。

 そうした中、浦和は先週末にリーグ戦でヴィッセル神戸に1-5の大敗。それを受けリカルド・ロドリゲス監督はC大阪戦でスタメン7人の変更を決断し、そこでユンカーもチャンスを得た。

 すると前半12分、左サイドでDF山中亮輔がボールを持つとゴール前に飛び込んだユンカーにアーリークロスが飛んだ。利き足ではない右足だったことで「技術が必要だったし、びっくりしている」とも振り返ったが、丁寧なボレーシュートがネットを揺らした。

 ユンカーはこれまで、スルーパスに抜け出すプレーがゴールシーンとして多くあった。その一端には、浦和はそれほどクロスからのゴールを狙う攻撃を仕掛けないという側面もあるだろう。サイドからの攻撃は低いグラウンダーのラストパスが目立つ。

 しかし、この試合でアシストした山中はクロスに長所を持つ浦和では稀有な存在だ。7月7日の天皇杯3回戦SC相模原戦(1-0)での負傷から復帰したレフティーは、再びユンカーのゴールラッシュを導く可能性を秘めている。

 この試合でのアシストについても「キャスパーが相手のCBの間に位置を取ってくれたので、1枚目のCBの頭越しを狙うイメージ通りのアシストだった。イメージ的には、頭で思い描いたボールを蹴れた」と、山中の長所とユンカーのゴール前に飛び込める長所が噛み合った。

 浦和には小泉や江坂、ボランチの位置からMF平野佑一が出すパスなど、低いラストパスを出せる選手は数多くいる。そこに山中という飛び道具の持ち主が復帰したことで、ストライカーのユンカーが復活するホットラインが形成されそうな気配を漂わせる試合になった。

Football ZONE web編集部