アーセナル加入後、右SBとして15試合連続でスタメン出場

 日本代表DF冨安健洋は今季イタリア1部ボローニャからイングランド1部アーセナルに移籍し、新天地で右サイドバック(SB)のポジションを不動のものとした。米スポーツ専門局「ESPN」が選ぶ2021-22シーズンのプレミアリーグ前半戦のベスト補強選手ランキングでは、5位に選出されている。

 昨季ボローニャでの活躍を受け、セリエAの強豪クラブやプレミアリーグのトッテナム移籍の可能性が浮上していた冨安は、夏の移籍マーケット最終日にアーセナルに電撃移籍。イングランドでは無名だったことから獲得を疑問視する声もあったが、プレミアリーグ第4節ノリッジ・シティ戦(1-0)のデビューから15試合連続でスタメン出場と即座にレギュラーに定着し、守備のキーマンの1人となった。

「ESPN」は、シーズンの折り返しを迎えたプレミアリーグのここまでを総括した特集記事を公開。現時点での最優秀選手、最優秀監督、ベストマッチのランキングやベストイレブンなどを選定している。そのなかで「ベスト・サイニング・オブ・ザ・シーズン(最優秀補強選手)」のトップ5ランキングでは5位に冨安が名を連ねた。

 アーセナルは今夏に1億5000万ポンド(約230億円)以上を投じ、加入時点で23歳以下だった6選手を一挙に獲得。「DFベン・ホワイト以外はどのような可能性を秘めているか不明だった」というように、将来に向けた投資の意味合いが強く感じられた補強だったなかで、「冨安はすぐにその価値を証明した」と日本人DFの適応力の高さは絶賛されている。

「セリエAのボローニャでは2シーズンでの平均でチャンスクリエイト13回、xG+xA(ゴール期待値とアシスト期待値の和)は3.0を記録していたが、アーセナルではすでにチャンスクリエイト11回、xG+xAが1.4を記録している。彼は安全なパスの出し手であり、必要な時には堅実な介入者でもある」

 冨安は今季チームでもボールタッチ回数が最も多い選手であり、パスの受け手としてもチームメイトから絶大な信頼を寄せられている。得点に直接絡んだのは第13節ニューカッスル戦(2-0)でFWガブリエウ・マルティネッリへのアシストのみだが、随所で相手陣内に攻め込むプレーも見せている。

 現在は新型コロナウイルス感染によって戦線離脱を余儀なくされた冨安だが、ミケル・アルテタ監督率いるチームに欠かせない存在なのは間違いない。後半戦もさらなる活躍が期待されそうだ。

Football ZONE web編集部