【プレビュー#5】アジア杯全メンバー紹介 高橋はなはなでしこジャパンの将来を担う逸材

 なでしこジャパン(日本女子代表)は、1月20日に開幕する女子アジアカップで大会3連覇を狙う。グループリーグでは21日にミャンマー、24日にベトナム、27日に韓国と対戦予定だ。アジア女王の称号を巡る戦いを託されたメンバー23人の中から、中編ではDF、MFの精鋭8人を紹介する。

<DF>
■乗松瑠華(大宮アルディージャVENTUS/25歳)
今季成績:10試合・0得点(WEリーグ)
国際Aマッチ:3試合・0得点
アジアカップ出場:2回目

 スピードと戦術眼に優れたDF。8年前の女子アジアカップで代表デビューを果たし、日本の大会初優勝メンバーに名を連ねた。その後、2016年のU-20女子ワールドカップ(W杯/3位)ではキャプテンも務めた。同大会期間中の怪我で、その後2シーズン、3年近くを棒に振ったが、不屈の精神力でピッチに戻って来た。WEリーグの創設を機に、長くプレーした浦和を離れて同県の大宮Vへ移籍。鮫島彩らと新設チームの防衛線を構築している。

■高橋はな(三菱重工浦和レッズレディース/21歳)
今季成績:9試合・1得点(WEリーグ)
国際Aマッチ:5試合・0得点
アジアカップ出場:初

 恵まれたサイズに頼り切ることなく、ユース年代から足元の技術とスピードを身につけるための努力を続けてきた。それも世界の舞台で戦う相手を意識してのこと。2018年のU-20女子W杯では、池田太監督のチームで主力を務め、優勝に貢献した。サイドバック(SB)やFWでもプレーが可能。東京五輪のメンバー選考レースでも、最終段階まで食い下がった。浦和の同僚DF南萌華とともに、なでしこジャパンの将来を背負って立つ存在になってほしい。

■宝田沙織(リンシェーピングFC[スウェーデン]/22歳)
今季成績:0試合・0得点(スウェーデン)
国際Aマッチ:10試合・1得点
アジアカップ出場:初

 女子フランスW杯では追加招集でメンバー入りし、ターゲット役となり得るトップで起用された。東京五輪では最終ラインへコンバートされ、センターバック(CB)として出場。そして池田体制下の初戦では、左サイドバック(SB)で先発した。過去にはGK経験もあり、ポジションは不問。スピードに優れ、対空戦に強く、シュート、パスのレンジも長い。今季スウェーデンへ戦場を移し、セレッソ大阪堺レディース時代の同僚、MF林穂之香とリーグ制覇を競う。

猶本光はアジアカップで世界大会への道を切り開けるか

<MF>
■隅田 凜(マイナビ仙台レディース/26歳)
今季成績:9試合・1得点(WEリーグ)
国際Aマッチ:24試合・0得点
アジアカップ出場:2回目

 2018年は、アルガルベカップを皮切りになでしこジャパンの主要トーナメントへ招集され続け、夏に行われたアジアカップでも優勝を経験した。なでしこのコアグループ入りは目前に見えたが、女子W杯、東京五輪ともに出場はならなかった。昨秋開幕したWEリーグでは、開幕2戦目でチームのリーグ戦初ゴールをマーク。宮澤ひなた、長野風花ら新戦力の良さも引き出すゲームデザインをこなし、マイ仙台を暫定2位の好位置に導いている。

■猶本 光(三菱重工浦和レッズレディース/27歳)
今季成績:9試合・1得点(WEリーグ)
国際Aマッチ:21試合・0得点
アジアカップ出場:3回目

 この女子アジアカップには2014年、2018年の2大会に出場し、優勝を経験。オランダ遠征では、初戦のアイスランド戦に出場した。帰国後も、所属する浦和で皇后杯に参戦し、準々決勝のサンフレッチェ広島レジーナ戦では、利き足とは逆の左足で値千金の先制ゴールを決めるなど、好調をキープしている。2012年のU-20女子W杯以後、世界大会に縁がないまま、時間を過ごしてきたが、得意のミドルシュートで今度こそ道を切り開きたい。

■遠藤 純(エンジェル・シティFC[アメリカ]/21歳)
今季成績:0試合・0得点(アメリカ)
国際Aマッチ:22試合・1得点
アジアカップ出場:初

 女子フランスW杯に続き、東京五輪にも出場したレフティーは、今回の日本チームの最年少メンバー。スピードに乗った突破と、左足から放たれるパワフルなシュートはワールドクラスだ。五輪のカナダ戦では、劣勢の中で途中出場。縦への突破を試み続け、対戦相手の注意を集めた。この仕掛けで、長谷川→岩渕の同点ゴールへの布石となっている。昨年末にアメリカへの移籍を発表し、自身初めてのアジアカップには海外組の一員として臨む。

欧州で活躍する長谷川唯は攻撃の要

■長谷川唯(ウェストハム・ユナイテッド[イングランド]/24歳)
今季成績:8試合・1得点(イングランド)
国際Aマッチ:53試合・11得点
アジアカップ出場:2回目

 年代別代表では飛び級も経験した逸材は、2017年のアルガルベカップからA代表に定着。そのまま替えの利かない存在として、世界大会でゴールにつながる働きを見せている。昨季、ヨーロッパへの扉を開き、持ち前の攻撃センスだけではなく、渡欧前から鍛えてきた体幹の強さを証明した。今季は、ACミランからウェストハムへ戦場を移したが、環境の変化にも順応し、中央、サイドのエリアにかかわらず、欧州一線級の選手たちと渡り合っている。

■長野風花(マイナビ仙台レディース/22歳)
今季成績:9試合・0得点(WEリーグ)
国際Aマッチ:3試合・0得点
アジアカップ出場:初

 将来を嘱望されてきた期待株。15歳で参加した2014年のU-17W杯では優勝メンバーに名を連ね、2年後のヨルダン大会では大会MVPに選出された。U-20女子W杯でも優勝している。広い視野でピッチを捉え、中盤の底から決定的なスルーパスを通す。その半面でチームへの献身的な姿勢も持ち合わせ、ユース年代の大会では、最も厳しい局面に関わり続けてきた。オランダ遠征では2試合連続で先発出場。今大会でさらに地歩を固めたい。

FOOTBALL ZONE編集部