久保、堂安の閃きとテクニックが光る攻撃センスへ賭けてみる価値はある

 日本代表は、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選でホーム2連戦(中国戦/1月27日、サウジアラビア戦/2月1日)を迎える。CBの“2枚看板”として君臨してきたDF吉田麻也(サンプドリア)、DF冨安健洋(アーセナル)を怪我で欠く緊急事態となったなか、中国戦ではどのような顔ぶれで戦うべきか。

 中国戦、サウジ戦に臨む日本は、守備陣の主力だけでなく、前回のオマーン戦(1-0)で決勝点をお膳立てしたMF三笘薫(ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ)、セルティックで公式戦26試合16得点中のFW古橋亨梧も負傷欠場。一方、膝の故障で昨年10月、11月の活動を回避していたMF久保建英(マジョルカ)が復帰し、攻撃のキーマンとして期待が懸かる。

 森保一監督は、W杯アジア最終予選でここ3試合(オーストラリア戦、ベトナム戦、オマーン戦)、アンカーを置いた4-3-3システムを選択。今回も同様の布陣を敷く可能性があるものの、2列目のタレント力を最大限活かすならば、4-2-3-1システムで臨むのも手だ。

 ここまでの6試合で総得点が「5」と極度の決定力不足に陥る日本。この課題への打開策の1つとして、昨夏の東京五輪代表で好連係を築き上げていた久保とMF堂安律(PSVアイントホーフェン)を並べる形が挙げられる。

 昨年9月の対戦時から指揮官が代わっている中国の戦術は不透明ではあるものの、前回同様、ある程度のボール支配が望めるのであれば、久保、堂安の閃きとテクニックが光る攻撃センスを活かさない手はない。代表とクラブで好調ぶりを際立たせるMF伊東純也(ヘンク)も捨て難いが、相性の良さを示してきた久保、堂安の起用へ賭けてみる価値はあるだろう。

 左サイドには、直近のリーグ戦でゴールを挙げているMF浅野拓磨(ボーフム)を推す。久保、堂安が足もとで違いを生む一方で、浅野はスピードで勝負できる存在。FW大迫勇也(ヴィッセル神戸)のキープ力も活かしつつ、多彩な攻撃を展開したい。

 ボランチ2枚は、攻守両面でバランスの良い補完関係を見せてきたMF遠藤航(シュツットガルト)、MF守田英正(サンタ・クララ)。左サイドバック(SB)は、堅実な守備や精度の高いパスで存在感を示しつつあるDF中山雄太(ズウォレ)に、さらなる奮起を期待したいところ。最大の焦点となる2センターバック(CB)は、実績で1つ抜けているDF植田直通(ニーム)と、その相棒にはDF谷口彰悟(川崎フロンターレ)を組ませるのがベターか。

 両者は昨年6月の親善試合・セルビア戦でCBコンビを形成。屈強な相手に対して対等に渡り合い、チャンスの芽をつぶすなど存在感を示した働きぶりが印象的だ。吉田、冨安という絶対的な2CBの穴を埋めるのは決して簡単ではないが、この緊急事態を乗り越える策として植田、谷口の守備力へ託すのも一手だろう。

FOOTBALL ZONE編集部