EU圏外枠の壁はあるが、ヴィニシウスのスペイン国籍取得次第で状況は変化

 スペイン1部レアル・マドリードは、フランス1部パリ・サンジェルマン(PSG)のフランス代表FWキリアン・ムバッペの獲得が有力視されていたが、PSGに電撃残留が決まったことで補強の構想は崩れた。スペイン紙「マルカ」は、「ムバッペの“裏切り”は、久保のレアルへの扉を開くのか」と見出しを打ち、マジョルカに期限付き移籍している日本代表MF久保建英について言及している。

 2019-20シーズン以来2度目となるマジョルカへ加入した久保。現地時間5月22日のリーガ・エスパニョーラ最終節オサスナ戦(2-0)で出番はなかったが、チームは無事に残留を果たし、自身も公式戦31試合に出場して2得点3アシストという結果を残した。

 レアル加入以降、3シーズン続けてレンタルに出ており、来季こそレアルでという期待も膨らむ。しかし、レアルに戻るうえで絶対条件になっているEU圏外枠に関して、依然としてFWヴィニシウス・ジュニオール、FWロドリゴ、DFエデル・ミリトンのブラジル代表選手が3枠を占めているのは変わらず、現時点で空きはない。

 そのなかで、レアルは獲得が有力視されていたムバッペが5月21日にPSGと2025年まで契約延長を締結。電撃的な展開は海外の注目を集めた。このムバッペの去就決定は少なからず、レアルのオフの動きに影響をもたらすだろう。「マルカ」紙は「ムバッペの“裏切り”は、久保のレアルへの扉を開くのか」と見出しを打ち、今季マジョルカにレンタルしている久保についても触れている。

「アタッカー陣ではヴィニシウス、(カリム・)ベンゼマ、ロドリゴだけがその立場が保証されるだろうが、(エデン・)アザールも残留する可能性はある。明らかなのは、レアルが自分たちで世界最高の選手を生み出すつもりはないこと、そしてマジョルカに期限付き移籍していて、戻ってくる日本人選手の久保建英がいることだ。ヴィニシウスはスペイン国籍取得が噂され、EU圏外枠がほかの選手に与えられる余地があると想定されている。そうなった場合、レアルの扉はまだ久保に開かれている可能性がある。彼は“白い巨人”にいるために、今アピールする必要があります。ムバッペは久保に厚意を示したのかもしれない」

 レアルでプレーする久保の悲願は叶うのか。引き続き今夏の動向に注目が集まりそうだ。

FOOTBALL ZONE編集部