元スペイン代表FWフェルナンド・モリエンテス氏が、22日に行われる「Jリーグワールドチャレンジ」の鹿島アントラーズセビージャに合わせて来日し、20日のメディアブリーフィングに参加した。

 現在Jリーグとパートナーシップを結んだスペインのリーガ・エスパニョーラのアンバサダーとして活動するモリエンテス氏は、レアル・マドリーの一員として日本で開催されたトヨタカップを2度制覇した経験を持つ。

 しかし、スペイン代表として参加した2002年の日韓W杯では韓国代表との準々決勝に敗れ、日本までたどり着くことができなかった。

 その試合を担当したエジプト人のガマル・アル・ガンドゥール主審は、48分にスペインの得点をファウルの判定により取り消し、結局何がファウルだったのか明らかにせず。延長戦ではホアキン・サンチェスが上げた直前のセンタリングがゴールラインを割っていたと判定され、モリエンテス氏のヘディングシュートによる得点は認められなかった。

 結局、スペイン代表はPK戦の末に韓国代表に敗れて大会を去ることとなり、日本での準決勝に進めなかった。大きな議論を呼んだこの試合についてモリエンテス氏は「とてもよく覚えています」と述べ、「本当に落胆の思いでしたね。プロ選手としても、個人的にもとても意味のある試合でした」と振り返る。

 今回、Jリーグとのパートナーシップにともなって来日したことで「その記憶がより鮮明に戻ってきます」というモリエンテス氏。「引退した後はいい試合を覚えているものですが、韓国戦は苦い思い出で、とてもよく覚えています」とも語り、いまでも15年前の悪夢を忘れられないようだ。

 また、延長戦で自身のゴールが認められなかったことも韓国戦を忘れられない原因なのかもれない。モリエンテス氏は「試合に関して言うと、審判が重要な役割を占めたと思う」とポロリ。疑惑の判定を連発したアル・ガンドゥール主審は日韓W杯の韓国対スペインを最後に国際舞台から消えた。

 ただ、レアル・マドリーやバレンシアなどで輝かしい実績を積み上げたモリエンテス氏は日本に親近感を抱いている。「このパートナーシップによってお互いの国にとって素晴らしい交流ができればいいと思っています。そしてこの交流がとても長い関係になり、よい成果を挙げられることを祈っています」と述べ、日西両国のサッカー交流の促進に意欲的な姿勢を見せた。

(取材・文:舩木渉)