ジョアン・フェリックス

 2018/19シーズンの欧州各国リーグが幕を閉じ、現在はそれぞれのチームが来季に向け積極的に補強を行っている最中だ。すでに新天地に活躍の場を求めた選手も何名かおり、世界中を賑わせている。フットボールチャンネルでは、移籍を決意した選手たちをピックアップした。今回はこの5人(移籍金は『transfermarkt』を参照)。

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FW:ジョアン・フェリックス(ポルトガル代表)
生年月日:1999年11月10日(19歳)
ベンフィカ→アトレティコ・マドリー(移籍金:約153億円)
昨季リーグ戦成績:26試合出場/15得点9アシスト

 ポルトガルに現れた将来有望な若手FW。ドリブル、パス、シュートの技術が非常に高く、前線で様々な仕事をやってのけるいま大注目の逸材だ。ポルトガルの名門・ベンフィカでも主力としてプレーしており、2018/19シーズンはリーグ戦26試合出場で15得点9アシストを記録するなど申し分ない活躍を見せた。さらにヨーロッパリーグ・準々決勝の1stレグ、フランクフルト戦では大会史上最年少でのハットトリックを達成するなど、すでに世界に実力を証明している。

 ポルトガルの新星には数多くのビッグクラブが獲得に興味を示していたが、3日、同選手の加入を発表したのはアトレティコ・マドリーであった。すでに同クラブの退団が決定しているアントワーヌ・グリーズマンの後継者として期待されるのは間違いなく、背番号も7に決まっている。移籍金は1億2600万ユーロ(約153億円)とされており、10代の選手としてはキリアン・ムバッペ(モナコ→パリ・サンジェルマン)に次ぐ歴代2位、サッカー界全体でも歴代5位となる高額移籍となった。果たして「ネクスト・ロナウド」はスペインの地でどのような活躍を見せるのだろうか。

ルカ・ヨビッチ

FW:ルカ・ヨビッチ(セルビア代表)
生年月日:1997年12月23日(21歳)
フランクフルト→レアル・マドリー(移籍金:約73億2000万円)
昨季リーグ戦成績:32試合出場/17得点6アシスト

 長谷部誠も所属するフランクフルトで驚異的な成長を果たしたセルビア代表FW。2018/19シーズンはリーグ戦で17得点6アシストの成績を残しており、ヨーロッパリーグでも14試合で10得点を叩き出すなど大会得点ランキング2位につけ、クラブのベスト4進出に大きく貢献した。ペナルティエリア内で発揮される勝負強さは抜群と、ストライカーとしての怖さはすでに兼備。左右両足を器用に使いこなせるあたりも非常に魅力的な選手である。

 そんな若きセルビア代表は今夏、移籍を決断。同選手のハートを射止めたのはレアル・マドリーであった。同クラブは21歳のストライカーを6000万ユーロ(約73億2000万円)という移籍金で獲得。契約は2025年6月30日までとなっている。マドリーにはカリム・ベンゼマという強力なライバルがいるが、ルカ・ヨビッチは白いユニフォームを身にまとって自身の価値を証明することができるだろうか。

タンギ・エンドンベレ

MF:タンギ・エンドンベレ(フランス代表)
生年月日:1996年12月28日(22歳)
リヨン→トッテナム(移籍金:約85億円)
昨季リーグ戦成績:34試合出場/1得点7アシスト

 名門・リヨンで印象的な活躍を見せていた22歳のMF。豊富な運動量と恵まれたフィジカルを生かして90分間上下動を繰り返すボックストゥボックス型の選手であり、攻守両面でチームに大きく貢献できる存在だ。また、ボール奪取能力にも長けており、そのプレースタイルは同国代表の先輩でもあるエンゴロ・カンテを彷彿とさせるものがある。昨年10月にはフランス代表初招集を受け、親善試合のアイスランド代表戦でデビューも飾るなど、着実に力を付け始めている。

 2018/19シーズンはリーグ戦34試合で1得点7アシストの成績を収めるなどクラブのチャンピオンズリーグ出場権獲得に大きく貢献したタンギ・エンドンベレ。その活躍が認められ、同選手は来季からトッテナムでプレーすることが決まった。今夏の積極的な補強をすでに開始している同クラブは、フランス代表MFに6000万ユーロ(約73億円)という移籍金と、そこにボーナスとして1000万ユーロ(約12億円)が加わった総額7000万ユーロ(約85億円)を用意し、獲得に至ったという。これはダビンソン・サンチェスの獲得に要した4200万ポンド(約57億円)を上回ってトッテナム史上最高額となった。期待の高さは十分に表れていると言えるだろう。

アーロン・ワン=ビサカ

DF:アーロン・ワン=ビサカ(イングランド)
生年月日:1997年11月26日(21歳)
クリスタル・パレス→マンチェスター・ユナイテッド(移籍金:約68億円)
昨季リーグ戦成績:35試合出場/0得点3アシスト

 イングランド代表の将来を担うであろう期待の若手サイドバックだ。クリスタル・パレスでは主力としてプレーしており、ピッチの中で大きく躍動し世界にその名を知らしめた。もともとはアタッカーの選手ということもありスピードに長け、そして縦への推進力もピカイチ。対人戦での強さも申し分ないなど、攻守両面で大きな働きを見せることができる。まだイングランド代表としてのプレー経験はないが、デビューを飾る日もそう遠くはないだろう。

 そんな将来有望な若手を来季の新戦力として迎え入れたのがマンチェスター・ユナイテッドであった。同クラブは4500万ポンド(約61億6000万円)+ボーナス500万ポンド(約6億8000万円)、総額5000万ポンド(約68億円)を費やしてアーロン・ワン=ビサカの獲得に至ったとされている。もちろんこの金額はDFにおけるクラブレコードとなっており、ポール・ポグバ、ロメル・ルカク、アンヘル・ディ・マリア、フレッジに次ぐクラブ史上5番目の高額移籍となった。昨季はチャンピオンズリーグ出場権獲得を逃すなど満足いく結果を残せなかったユナイテッド。来季はチームの立て直しが求められるが、ワン=ビサカは新戦力として、その象徴的な選手となれるだろうか。

トルガン・アザール

MF:トルガン・アザール(ベルギー代表)
生年月日:1993年3月29日(26歳)
ボルシア・メンヒェングラートバッハ→ボルシア・ドルトムント(移籍金:約31億5000万円)
昨季リーグ戦成績:33試合出場/10得点12アシスト

 ボルシア・メンヒェングラートバッハで長く活躍し、ベルギー代表として昨年行われたロシアワールドカップにも出場を果たしているMF。レアル・マドリーへ移籍した兄エデンをも上回る高精度のキックが武器であり、これまで幾度となくチームのチャンスを演出し続けてきた。近年はそこに決定力の高さも加わるようになってきており、ますます怖い選手へと変貌。昨季はリーグ戦で10得点12アシストという自己最高の成績を残すなど、その成長ぶりは明らかである。

 ボルシアMGでの活躍を受け、トルガン・アザールにはリバプールやアトレティコ・マドリーなど複数のクラブが興味を示していたが、同選手はボルシア・ドルトムントに加入することを決意。詳細は明らかになっていないが、ドイツメディアや『transfermarkt』では2550万ユーロ(約31億5000万円)という移籍金が支払われたとされており、契約期間は2024年までの5年間になっているという。なお、ドルトムントで付ける背番号はかつて香川真司が身に付けた「23」に決定している。