日本代表ではカタールワールドカップアジア2次予選のミャンマー戦で勝利を引き寄せるゴールを決めた中島翔哉だが、所属するポルトでは定位置確保に至っていない。

 ポルトガル紙『レコード』は、「勢いをつけようとしている中島」という見出しで日本人10番の現状について伝えた。

 中島は『オ・ジョーゴ』紙が出版した今季のポルトガルリーグのガイドブックで表紙を飾るなど、ポルト加入当初は大きな注目を浴びた。やはり『レコード』紙も「おそらくこの夏、メディアではポルトの最大のインパクトブーストだった」と見ている。

 しかし、「中島の始まりは目立たなかった」と、なかなか期待されたほどのパフォーマンスを見せられていないことを指摘している。原因の1つは妻の出産のために帰国し、およそ1週間半にわたってチームを離れたことだとも。それによって「チームの日常から追い出されてしまった」と現状を憂いているようだ。

 この背番号10についての記事は、ライバルとなりうるブラジル人FWオターヴィオの特集の間に小さく掲載されていたもの。ここ数日、他にもMFロマーリオ・バロやMFルイス・ディアスといった中島と直接ポジションを争いうる選手が大きく取り上げられる一方で、中島の扱いは紙面の中でも小さめになっていた。

 とはいえ挽回のチャンスがないわけではない。中島は15日にアウェイで戦うポルティモネンセ戦に向けた21人の遠征メンバーに入り、14日午後にポルトを出発した。21人のうち4人は当日にベンチ外となるが、メンバーの中にはDFぺぺ、FWムサ・マレガ、FWゼ・ルイス、MFロマーリオ・バロと負傷によってコンディションに不安を抱える選手が4人含まれている。

 彼らが欠場となればポルトにとっては大きな痛手だが、中島にとっては大きなチャンスだ。「彼が代表チームで示した能力によって、先発11人に脅威を与えている」と『レコード』紙は分析しており、日本代表での好調をそのまま所属クラブでも継続することを期待されている。

 まだリーグ戦での出場は途中出場での1試合のみ。古巣との一戦から逆襲なるか。「今こそチームに戻る時だ…」と示唆的に記事を結んだ現地紙や、歴代10番の活躍を知るファンたちの期待に応える時がきた。