【ヴィッセル神戸 2-0 鹿島アントラーズ 天皇杯決勝】

 第99回天皇杯全日本サッカー選手権大会決勝のヴィッセル神戸対鹿島アントラーズ戦が1日に行われ、2-0の勝利を収めた神戸が優勝を飾った。

 2020年代初、令和初となる元日決戦は新国立競技場での初開催。初物尽くしの決勝でクラブ初タイトルを狙う神戸と、3年ぶり6回目の優勝を狙う鹿島が顔を合わせた。

 神戸はアンドレス・イニエスタやルーカス・ポドルスキが先発に名を連ねたほか、藤本憲明も先発に抜擢。この試合で現役を引退するダビド・ビジャはベンチに入った。一方、大岩剛監督のラストマッチとなる鹿島は準決勝からの変更としてはGKクォン・スンテと名古新太郎が先発に入る。

 前半立ち上がりは鹿島が神戸ゴールに迫ったが、その後は神戸がボールを支配。前線で効果的なコンビネーションを繰り出し、10分には古橋亨梧、13分には藤本が決定的な形でシュートを放つなどチャンスを生み出していく。

 その流れのまま、18分には神戸に先制点が生まれた。ペナルティエリア左で酒井高徳の切り返しからポドルスキがゴールライン際へ強引に持ち込み、角度のない位置から強烈な左足シュート。クォン・スンテの弾いたボールは、ゴール前で藤本をマークしていた犬飼智也の足に当たってゴールに転がり込んだ。

 その後も神戸が優位に試合を進め続ける。28分には酒井の折り返しからポドルスキのシュートがネットを揺らしたが、これはオフサイドの判定。38分には右サイドの西大伍からの低いクロスが犬飼の足に当たってゴール方向へ向かい、藤本が触って角度を変えたボールが追加点となった。

 前半を2点ビハインドで折り返した鹿島は白崎凌兵に代えて土居聖真を投入。後半開始直後には名古も負傷でプレー続行不可能となり、山本脩斗を投入して3バックにシステムを変更する。

 後半は追いかける鹿島が相手陣内で試合を進める時間が長くなったが、なかなか決定機にまでは持ち込めない。最後の場面で精度を欠くプレーや、神戸の献身的なブロックに阻まれ、スコアを動かせないまま時間が経過していく。

 効果的に時間を使いつつ、追加点のチャンスも狙い続けた神戸は、後半アディショナルタイムに入ったところでビジャもピッチに投入。そのまま2-0でタイムアップを迎え、クラブ初タイトルとなる天皇杯初優勝を成し遂げた。

【得点者】
18分 1-0 OG(神戸)
38分 2-0 藤本憲明(神戸)