浦和のタイトル獲得に貢献したベテラン

2020シーズンのJリーグ開幕まであとわずか。各クラブの補強も進み、来る開幕へ向けて準備を着々と進めている。象徴と呼ばれた選手が新天地を求めるなど、移籍市場は活況を呈している。フットボールチャンネルでは、移籍を決意した選手たちを紹介していく。今回はこの5人(随時、追加紹介していく)。
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DF:森脇良太(もりわき・りょうた)
生年月日:1986年4月6日(33歳)
昨季リーグ戦成績:16試合出場/2得点0アシスト
移籍先:浦和レッズ→京都サンガ

 2016年のYBCルヴァンカップ、17年のAFCチャンピオンズリーグ、18年の天皇杯と、浦和レッズのタイトル獲得に貢献してきた森脇良太は、34歳となるシーズンを京都サンガでプレーすることとなった。

 サンフレッチェ広島ユース出身で、同学年には高萩洋次郎、一学年下には浦和でもプレーした槙野智章や柏木陽介がいた。森脇は2003年に天皇杯、翌年にはリーグカップでもプレーし、05年にトップチーム昇格を果たした。

 06年から2年間は期限付き移籍した愛媛FCで定位置を掴むと、復帰した広島でも5年間で141試合に出場。森保一監督が就任した12年にはクラブ史上初のJ1優勝を達成。Jリーグ王者として出場したクラブワールドカップでは、2勝を挙げて5位に入った。

 13年には広島で師事したミハイロ・ペトロヴィッチが指揮を執る浦和に加入。ペトロヴィッチが重用する3-4-2-1の右センターバックとして不動の地位を築き、広島時代の盟友でもある槙野と柏木とともにタイトル獲得に貢献した。

 今季加入した京都では、広島、浦和で一緒に戦った李忠成とも三度チームメートとなった。ピーター・ウタカ、ヨルディ・バイスら実績のある選手を補強した京都は、経験豊富なベテランの力を活かして悲願のJ1昇格に挑むことになる。

日本人屈指のエアバトラー

FW:川又堅碁(かわまた・けんご)
生年月日:1989年10月14日(30歳)
昨季リーグ戦成績:8試合出場/1得点0アシスト
移籍先:ジュビロ磐田→ジェフユナイテッド千葉

 川又堅碁は2019シーズンで最下位沈んでJ2降格となったジュビロ磐田から、J2ジェフユナイテッド千葉へ完全移籍した。30歳の川又にとっては6つ目のJクラブとなった。

 愛媛県出身の川又は、小松高校在学中の2006年に特別指定選手としてJリーグでデビューしている。卒業後はアルビレックス新潟に加入し、12年に期限付き移籍したファジアーノ岡山で18得点を挙げると、翌年復帰した新潟でも23得点をマークしてブレイクした。

 2017年のEAFF E-1サッカー選手権など、日本代表でも出場経験のある川又だが、昨季はキャリアワーストの8試合出場で1得点という結果に終わった。シーズン終了後は4年間プレーしたジュビロを契約満了となり、2012年以来となるJ2の舞台で復活を期すこととなった。

 184cmの体躯を活かしたプレーは魅力的で、空中戦では日本人屈指の強さを誇る。ケガに泣かされることも多いが、Jリーグ通算88得点を記録している元日本代表の加入は、ジェフ千葉にとっても心強いだろう。

元日本代表DFがJ復帰

DF:昌子源(しょうじ・げん)
生年月日:1992年12月11日(27歳)
昨季リーグ戦成績:1試合出場/0得点0アシスト
移籍先:トゥールーズ→ガンバ大阪

 ガンバ大阪は3日、トゥールーズのDF昌子源の獲得を発表した。中学時代をガンバ大阪のジュニアユースで過ごした昌子にとって、今回の移籍は古巣への復帰となった。ジュニアユース時代は同学年の宇佐美貴史、大森晃太朗とプレーし、米子北高校を経て2011年に鹿島アントラーズに入団した。

 鹿島では4年目の2014年に、リーグ戦全試合に出場してレギュラーに定着。この年限りで鹿島を退団した岩政大樹氏から受け継いだ背番号3は、トゥールーズ、そしてガンバ大阪でも背負い続けている。

 昌子はハビエル・アギーレ監督時代に日本代表に初召集され、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が就任した2015年のウズベキスタン戦で代表デビューを飾った。2018年のロシアワールドカップにも3試合にフル出場。日本代表でのキャップ数は18を数えているが、2019年6月9日以来、代表からは遠ざかっている。

 2019年1月に加入したトゥールーズではすぐに出場機会を掴み、第21節以降はすべてのリーグ戦に先発した。しかし、今シーズンはケガに苦しみ、復帰戦でも再び負傷して途中交代を余儀なくされた。結局、今シーズンの出場はこの1試合のみで、Jリーグ復帰を果たすこととなった。

古巣に復帰したポリバレントなMF

MF:菊地俊介(きくち・しゅんすけ)
生年月日:1991年10月4日(28歳)
昨季リーグ戦成績:17試合出場/3得点0アシスト
移籍先:湘南ベルマーレ→大宮アルディージャ

 菊地俊介は6シーズンプレーした湘南ベルマーレを離れる決断を下した。そして、ジュニアユース時代に3年間プレーした大宮アルディージャに完全移籍で加入した。

 菊地は伊奈学園総合高校、日本体育大学を経て、2014年に湘南に加入した。大学時代はセンターバックとして高い評価を受けていたが、当時の曹貴裁監督は菊地を中盤にコンバート。すると、1年目からJ2で30試合に出場して、瞬く間に湘南の主力選手となった。

 ここ数年は得点能力の高さを買われてシャドーの位置でプレーすることも多かった。J1とJ2を往復した湘南では、6年間でリーグ戦133試合に出場して22得点を挙げている。2017年には長期離脱となった高山薫に代わってシーズン途中から主将を務めるなど、チームの中心的な存在を担った。

 ボール奪取能力に優れる菊地は、空中戦でも強さを発揮できる。湘南で鍛えられた運動量はリーグ屈指で、前線で起用されたときは走行距離が13kmを超える。ケガに泣かされることも少なくないが、センターラインをポリバレントにこなせる菊地は、J1昇格を目指す大宮にとって大きな戦力となるだろう。

得点能力の高いDF

DF:ヨルディ・バイス
生年月日:1988年12月28日(31歳)
昨季リーグ戦成績:37試合出場/7得点1アシスト
移籍先:徳島ヴォルティス→京都サンガ

 2018年の夏に日本にやってきたヨルディ・バイスは、2020年シーズンを京都サンガでプレーすることになった。フェイエノールトの下部組織で育ったバイスは、ヘーレンフェーンやローダなどオランダ国内のクラブを渡り歩き、エールディビジでは187試合でプレーしている。その後はベルギーのクラブを経て、2017年にオーストラリアのシドニーFCに加入した。

 2018年夏、降格圏に沈むV・ファーレン長崎は、残留への起爆剤として世代別のオランダ代表歴があるバイスを獲得した。加入発表から約2週間後のFC東京戦でデビューを果たすと、最終ラインの要として15試合に先発したが、チームは最下位に沈んでJ2降格となった。

 19年は徳島ヴォルティスに期限付き移籍した。このシーズンを4位で終えた徳島はJ1参入プレーオフに参戦。1回戦のヴァンフォーレ甲府戦では、バイスの先制ゴールもあって2回戦進出を決めている。しかし、2回戦も突破して迎えた湘南ベルマーレとの決定戦は1-1のドローに終わり、J1昇格の可能性は潰えた。

 スペイン出身のリカルド・ロドリゲス監督の下、最終ラインに定着したバイスは37試合に出場。セットプレーでは持ち前の空中戦の強さを発揮し、DFながら7得点を挙げた。得点能力の高いバイスは、京都にとって大きな補強になるだろう。

【了】