5位:神の子

 リオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドを筆頭に、世界には数々のスター選手が存在する。しかし、それらの選手のどこが優れてどこが劣っているのかを知る者はあまり多くはないはずだ。今回フットボールチャンネル編集部では、世界屈指の実力者たちの各能力を様々なデータを参照して数値化し、平均値を算出。それをもとにしたランキングを紹介する(ポジションは主に所属クラブのもの、市場価格は『transfermarkt』を参考)。

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FW:リオネル・メッシ(アルゼンチン代表/バルセロナ)
生年月日:1987年6月24日(32歳)
市場価格:1億4000万ユーロ(約168億円)
今季リーグ戦成績:22試合出場/19得点12アシスト ※4月1日時点

 5位にランクインしたのは「神の子」と称されるリオネル・メッシだ。ドリブル、シュート、パス技術のすべてがワールドクラスの選手であり、その存在こそがもはや「芸術的」と言えよう。チームが困難な状況に陥ってもこの男一人で局面を打開することを可能としており、これまでにも幾度となく人間離れしたパフォーマンスをピッチ上で示してきた。バロンドールはすでに6回受賞。リオネル・メッシの名が、サッカー界の歴史から消えることはないだろう。

 攻撃面での能力値は申し分ない。「攻撃力」、「テクニック」、「パス」、「ドリブル」の数値は最高点に近いものとなっており、他の選手と比べても頭一つ抜け出しているのは確かだ。ただ「守備力」や「空中戦」といった項目で数値を落としているのも事実であり、平均値は必然的に下がる。今回5位となったのはそうした理由だ。しかし、身長の面でハンデを背負いながらもこうした数値を残せるのは驚異的とも言える。やはり唯一無二の存在だ。

4位:世界王者のスピードスター

FW:サディオ・マネ(セネガル代表/リバプール)
生年月日:1992年4月10日(27歳)
市場価格:1億5000万ユーロ(約180億円)
今季リーグ戦成績:26試合出場/14得点9アシスト ※4月1日時点

 昨季にチャンピオンズリーグ(CL)制覇を成し遂げるなど現代サッカーの中心クラブとなっているリバプール。そんなチームを支える存在がサディオ・マネだ。スピードと身体能力の高さを生かした効果的なプレーで違いを生むことができる選手であり、近年はボックス内で強さを発揮する点取り屋としての才能も開花してきた。それに加え守備にも献身的と、どのクラブにとっても魅力的な存在だと言えるだろう。

「テクニック」、「攻撃力」、「ドリブル」などの数値ももちろん高いが、やはりずば抜けているのは「スピード」だ。一瞬で相手を置き去りにしてしまう加速力は常に相手の脅威となっており、世界でもトップクラスのものがあると見ていいだろう。また、過密日程も大きな怪我無く乗り越えることができるなど「メンタル面」の強さも兼備。身長は175cmとそこまで大柄ではないものの、「空中戦」でも強さを発揮できるなどほとんどの項目で高い数字を残している。

3位:世界最高のCB

DF:フィルジル・ファン・ダイク(オランダ代表/リバプール)
生年月日:1991年7月8日(28歳)
市場価格:1億ユーロ(約120億円)
今季リーグ戦成績:29試合出場/4得点1アシスト ※4月1日時点

 現在のサッカー界で最も高い評価を受けているDFと言えば、この男だろう。オランダ代表DFのフィルジル・ファン・ダイクは高さ、強さ、巧さ、速さのすべてが揃う守備のスペシャリスト。たった一度のドリブルを許しただけでニュースになるなど、すでにレジェンド級の存在になりつつある。今季もリバプールで不動のCBとして活躍しており、悲願のプレミアリーグ制覇を目指すチームにおいて欠かせない存在となっている。

 どんな攻撃手をも無力化することができる「守備力」はほぼ最高点に近い数値を叩き出している。その他にも「フィジカル」や「空中戦」、「IQ」や「メンタル」でも高い数字を出しており、「パス」や「テクニック」といった項目でもDFながらまずまずの値を記録している。このあたりはファン・ダイクの攻守における貢献度というものがどれだけ高いかを表していると言えるだろう。DF唯一のトップ5入りは妥当ではないだろうか。

2位:完全無欠のMF

MF:ケビン・デ・ブルイネ(ベルギー代表/マンチェスター・シティ)
生年月日:1991年6月28日(28歳)
市場価格:1億5000万ユーロ(約180億円)
今季リーグ戦成績:26試合出場/8得点17アシスト ※4月1日時点

 アンドレア・ピルロやデイビッド・ベッカムなど、これまでにもキックの名手と称された選手は何人かいたが、この男もまたその一人と言える。マンチェスター・シティで活躍するMFは、その右足から放たれる鋭く正確なボールで幾度となく味方の得点を演出してきた存在。相手のDFとGKの間に放り込むクロスはもはや“芸術作品”とも言え、ピッチ上で何度もショーを開演してきた。まさに「悪魔の右足」を持つ男である。

「空中戦」には強くないものの、その他の項目では極めて高い数値を残している。「パス」に関してはもはや言うことなく、ほぼ最高点だ。また「テクニック」、「攻撃力」、「ドリブル」などでも高数値を残している。「守備力」も圧倒的に低いわけではなく、怪我がちな点があるとは言え「フィジカル」もそこまで弱くはない。MFというポジションだから、という点はもちろんあるが平均値は極めて高いと言える。

1位:トップはやはりこの男

FW:クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル代表/ユベントス)
生年月日:1985年2月5日(35歳)
市場価格:7500万ユーロ(約90億円)
今季リーグ戦成績:22試合出場/21得点5アシスト ※4月1日時点

 2019/20シーズン能力値ランキング確定版でトップに立ったのはやはりこの男だ。数多くの舞台で数多くの伝説を築き上げたポルトガル代表FWは言わずと知れたサッカー界のスーパースター。マンチェスター・ユナイテッド、レアル・マドリードでプレーした後に「守備大国」イタリアへやって来たが、新天地でも変わらぬ得点力を発揮しており、昨季はリーグ戦21得点、今季もすでに21得点をマーク中と爆発している。様々な国でプレーしながらも変わらず活躍できるあたりはさすがと言うべきか。

「守備力」はガクンと落ちるものの、その他の能力は極めて高いと言えるだろう。とくに「攻撃力」と「テクニック」は非常に高い数値となっており、年齢を重ねても高パフォーマンスを維持できる「メンタル」の強さも特筆すべきポイントだ。また、全盛期と比べ「スピード」はやや落ちたものの、高い数値であることに変わりはない。「フィジカル」「空中戦」もDF顔負けの数字を残しており、平均値はかなり高い。錚々たる面々を抑えての1位となったが、この結果も妥当と言えるのではないか。