J1最多得点者がJ2参戦へ

 2020シーズンのJ1は第1節終了時点で新型コロナウイルス感染拡大防止のために中断中だが、7月4日(土)に第2節の再開を迎える。フットボールチャンネルではシーズン前に移籍を決意した選手たちを紹介したが、ここで改めて掲載する。(2020年1月15日に掲載したもの)

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FW:大久保嘉人(おおくぼ・よしと)
生年月日:1982年6月9日(37歳)
昨季リーグ戦成績:20試合出場/1得点1アシスト
移籍先:ジュビロ磐田→東京ヴェルディ

 日本屈指のストライカーだ。セレッソ大阪でプロデビューを果たした元日本代表FWの大久保嘉人は、その後にヴィッセル神戸、川崎フロンターレ、FC東京と様々なクラブでエースとして活躍し、チームに多くの得点をもたらしてきた存在である。2018シーズン途中より在籍しているジュビロ磐田では、新天地1年目ながら17試合の出場で3得点を記録。チームのJ1残留に貢献している。

 ただ、昨季はなかなか出場時間を伸ばすことができず、最終的にリーグ戦での出場は20試合に留まっている。得点数もわずか「1」と、FWとしての役割を果たすことができなかった。チームも最下位でJ2へ降格。苦しいシーズンとなった。

 そんな大久保は昨年12月に契約満了により磐田を退団。同選手の動向には注目が集まっていたが、今月8日、J2の東京ヴェルディが同選手を獲得することを発表している。大久保はクラブ公式サイトで「小さい頃、誰もが憧れたヴェルディは、憎らしいほど強くて、サッカー少年だった自分の心をいつもワクワクさせてくれました」とコメント。J1最多得点記録を持つ男は、東京Vを悲願のJ1昇格に導くことはできるか。

東京五輪世代のレフティー

DF:杉岡大暉(すぎおか・だいき)
生年月日:1998年9月8日(21歳)
昨季リーグ戦成績:28試合出場/2得点3アシスト
移籍先:湘南ベルマーレ→鹿島アントラーズ

 名門・市立船橋高校卒業後、湘南ベルマーレに加入した杉岡大暉はプロ1年目ながら瞬く間にレギュラーの座を掴んだ。2017シーズンは最終的にリーグ戦37試合に出場し、3得点2アシストを記録。翌2018シーズンはリーグ戦での活躍はもちろん、YBCルヴァンカップ決勝で強烈なミドルシュートを叩き込むなど、クラブにタイトルをもたらした。そして、2019シーズンも変わらず主力してプレー。怪我による影響で離脱を余儀なくされる期間もあったが、チームのJ1残留に大きく貢献している。

 年代別代表でも活躍を見せており、昨年にはコパ・アメリカ2019に挑む日本代表メンバー入りも果たしている。同大会でチームはグループリーグ敗退に終わったが、杉岡は全3試合に出場するなど大きく躍動。日本代表不動の存在であるDF長友佑都の後継者として、今後の更なる成長が期待されている。

 そんな杉岡は、2020シーズンより鹿島アントラーズでプレーすることが決まった。東京五輪世代の一人である同選手はクラブ公式サイトで「全てのタイトルを獲るためにきました」と力強いコメントを残している。日本の未来を担うであろう若武者が、常勝軍団でどのようなパフォーマンスを見せるのか。大いに注目である。

王者を連覇へと導けるか

FW:オナイウ阿道(おないう・あど)
生年月日:1995年11月8日(24歳)
昨季リーグ戦成績:31試合出場/10得点2アシスト(大分トリニータ)
移籍先:浦和レッズ→横浜F・マリノス

 ナイジェリア人の父と日本人の母をもつオナイウ阿道は、その類いまれなる身体能力とゴールへの確かな嗅覚を武器にチームに多くの勝ち点をもたらすことができる選手である。2018シーズンにはレノファ山口でリーグ戦22得点を叩き出すなど大爆発。得点ランキングでも2位につけるなど、日本中にその才能の高さを示した。

 昨季は浦和レッズからの期限付き移籍という形で大分トリニータに加入。背番号45を身に付けた同選手は片野坂知宏監督の下でも好パフォーマンスを披露しており、最終的にはリーグ戦で10得点を叩き出すなど、チームのJ1残留に大きく貢献していた。その活躍が認められ、昨年11月にはキリンチャレンジカップ2019に挑む日本代表メンバーに初選出。試合に出場することはなかったが、同選手にとって2019シーズンは大きな飛躍を果たす年になった。

 そんなオナイウ阿道は期限付き移籍期間満了に伴い、2019シーズン終了とともに浦和へ復帰。しかし、昨年12月23日、横浜F・マリノスが同選手を完全移籍で獲得することを発表している。昨季のJ1リーグを制したマリノスにはFWエジガル・ジュニオやFWエリキ、昨季のリーグ得点王に輝いたFWマルコス・ジュニオールやFW仲川輝人ら攻撃陣にタレントを多く揃えるが、果たしてオナイウ阿道はレギュラーの座を掴み取ることができるか。2020シーズンの活躍に期待だ。

優勝請負人も新天地へ

MF:阿部浩之(あべ・ひろゆき)
生年月日:1989年7月5日(30歳)
昨季リーグ戦成績:23試合出場/7得点0アシスト
移籍先:川崎フロンターレ→名古屋グランパス

 左右両足を巧みに操り、ハイレベルなシュート技術や決定的なパスなどでチームに得点をもたらすことができるアタッカー。前線からの守備も決して怠らず、攻守両面で存在感を放つことができるプレーヤーである。選手層の厚い川崎フロンターレでも主力として活躍しており、30歳となった現在でもハイパフォーマンスを披露し続けている。

 そんな阿部浩之はまさに優勝請負人だ。ガンバ大阪に在籍していた2014シーズンには、J1リーグ、Jリーグヤマザキナビスコカップ、天皇杯の国内三冠達成に大きく貢献。2017シーズンより在籍している川崎Fでも、加入1年目にクラブ史上初となるリーグ制覇をもたらし、2018シーズンもリーグ制覇に尽力。昨季はリーグ3連覇こそ逃したが、YBCルヴァンカップ制覇を果たすなど、これまでに数々のタイトルを獲得してきた。

 その阿部だが、2020シーズンは新たな冒険を歩むことになった。昨年12月30日、同選手の獲得を発表したのは名古屋グランパスである。阿部は名古屋の公式サイトで「やるからには勝つことと、タイトルを取ることしか考えていません!」と力強くコメント。ここ最近はJ1リーグで下位に沈むことが多い名古屋だが、優勝請負人の阿部は新天地でもタイトルを獲得するのだろうか。

J2得点王がJ1参戦へ

FW:レオナルド(ブラジル)
生年月日:1997年5月28日(22歳)
昨季リーグ戦成績:38試合出場/28得点3アシスト
移籍先:アルビレックス新潟→浦和レッズ

 強靭なフィジカルと抜群のシュート力、高い決定力を武器に持つ22歳のブラジル人ストライカー。名門・サントスの下部組織からJ3のガイナーレ鳥取に加入した2018シーズンは、Jリーグ初参戦ながらリーグ戦で24得点8アシストと申し分ない活躍を見せた。チームは惜しくもJ2昇格を逃したが、レオナルドはいきなり得点王を獲得している。

 アルビレックス新潟に加入した2019シーズンも、同選手は圧巻のパフォーマンスを見せた。リーグ開幕から9試合で1得点と序盤こそ苦しんだレオナルドであったが、第10節の東京ヴェルディ戦でゴールネットを揺らして以降、得点を量産。第35節の鹿児島ユナイテッドFC戦では1試合で4得点を挙げるなど、圧倒的な結果を収めた。最終的にリーグ戦では28得点を記録。見事、J2得点王に輝いた。

 そのJリーグ参戦2年で50得点以上を挙げているレオナルドだが、2020シーズンは戦う舞台をJ1へ移すことが決まった。昨年12月25日、浦和レッズがレオナルドを完全移籍で獲得することを発表したのだ。背番号は45に決定。J3、J2と2年連続で得点王に輝いてきたブラジル人ストライカーが次に目指すは、J1での得点王獲得と見て間違いないだろう。