5位:フランスの韋駄天

リオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドを筆頭に、世界には数々のスター選手が存在する。しかし、それらの選手のどこが優れてどこが劣っているのかを知る者はあまり多くはないはずだ。今回フットボールチャンネル編集部では、世界屈指の実力者たちの各能力を様々なデータを参照して数値化し、平均値を算出。それをもとにしたランキングを紹介する(ポジションは主に所属クラブのもの、市場価格は『transfermarkt』を参考)。※成績は7月13日時点
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FW:キリアン・ムバッペ(フランス代表/パリ・サンジェルマン)
生年月日:1998年12月20日
市場価格:1億8000万ユーロ(約216億円)
今季リーグ戦成績:20試合出場/18得点6アシスト

 ドリブラーランキングの5位にはキリアン・ムバッペがランクインした。16歳のときにモナコでトップチームデビューを果たし、18歳だったシーズンで15ゴールを挙げてリーグ優勝に貢献している。17/18シーズンからはパリ・サンジェルマンでプレーし、18年にはフランス代表をワールドカップ制覇に導いた。21歳ながらその実績はワールドクラスで、代表でもチームでも確固たる地位を築いている。

 爆発的なスピードを活かしたドリブルは常に相手の脅威になる。一度、ボールを持った状態で前を向いてしまえば、瞬く間にフィニッシュへと直結する。かと言って相手がムバッペとの間合いを詰めれば、今度はDFラインの裏を取られてしまう。相手にとってみれば厄介極まりないアタッカーである。

 今季は負傷で離脱した時期もあったが、20試合で18ゴールを挙げて2年連続で得点王に輝いた。21歳にして世界を代表するドリブラーと呼ぶに相応しい活躍を見せている。

4位:ペップが惚れたレフティー

MF:ベルナルド・シウバ(ポルトガル代表/マンチェスター・シティ)
生年月日:1994年8月10日
市場価格:8000万ユーロ(約96億円)
今季リーグ戦成績:31試合出場/6得点7アシスト

 4位にはポルトガル代表をUEFAネーションズリーグ初代王者に導いたベルナルド・シウバが入った。ASモナコでブレイクし、17/18シーズンにマンチェスター・シティに移籍。ペップ・グアルディオラ監督から高い評価を受け、プレミアリーグ連覇を果たしたチームで不動の地位を築いている。

 シウバは右サイドからの鋭いカットインを得意としている。視野が広く、左足のキックの精度も高いので、さまざまな選択肢を持つ。カットインからシュートを狙うことも、ファーサイドにピンポイントでクロスを上げることも、ゴール前の味方にパスをつけることもできる。

 もともとはウイングでプレーすることが多かったが、シティではインサイドハーフとして起用されることも多く、チャンスメイクの能力も伸ばしている。ドリブラーでありながら、アタッキングサードでのプレーをすべてこなせるオールラウンドな選手と言えるだろう。

3位:エル・ブランコの新エース

FW:エデン・アザール(ベルギー代表/レアル・マドリード)
生年月日:1991年1月7日
市場価格:8000万ユーロ(約96億円)
今季リーグ戦成績:15試合出場/1得点6アシスト

 今季からレアル・マドリードでプレーするエデン・アザールがドリブラーランキングの3位に入った。ベルギー代表のエースとして臨んだ18年のロシアワールドカップでは3位にチームを導き、チェルシーでの最後のシーズンとなった18/19シーズンはプレミアリーグ最多となる15アシストをマーク。レアルではラウール・ゴンザレスやクリスティアーノ・ロナウドが背負った背番号7を継承している。

 左サイドを主戦場として、柔らかいタッチと緩急自在のドリブルで相手を抜いていく。身長は175cmと決して大柄ではないが、フィジカルコンタクトに強く、チェルシー時代も屈強なプレミアリーグのDFと渡り歩いた。ドリブラーが陥りがちな独善的なプレーは少なく、周りを活かすプレーを選ぶ能力も優れている。

 ロナウドが去りしレアルではエースとしての活躍が期待されたが、まだ本領発揮とはいっていない。開幕直前に左太腿直筋を痛め、11月には試合中にタックルを受けて右足首を骨折。復帰した2月には右足の腓骨を骨折するなど、度重なる怪我に苦しんでいる。スペインではファウルの多さに悩まされているが、それもアザールのドリブルが警戒されているひとつの証と言えるだろう。

2位:怪我に泣くブラジルの10番

FW:ネイマール(ブラジル代表/パリ・サンジェルマン)
生年月日:1992年2月5日
市場価格:1億2800万ユーロ(約153.6億円)
今季リーグ戦成績:15試合出場/13得点6アシスト

 1位に惜しくも手が届かなかったのは、ブラジル代表とパリ・サンジェルマンで背番号10を背負うネイマール。昨夏に負った怪我で開幕から出遅れた今シーズンは度重なる怪我に悩まされたが、それでも15試合で13得点6アシストと結果を残した。

 一度、左サイドでボールを持てば、繊細なタッチと華麗なテクニックで相手を抜いていく。高速シザースやダブルタッチはネイマールの代名詞ともいえるプレーで、華麗なプレーで観衆を魅了する。止まったところからフェイントで相手の重心を動かし、逆手を取ることで常に優位に立つことができる。

 ネイマールを止めるには複数の選手で囲むしかない。たとえ囲んだとしても、その間を縫ってパスを届けるキックの精度も備えている。怪我の多さは、ネイマールが執拗なマークを受けていることにも起因している。

1位:33歳にしてトップオブトップ

FW:リオネル・メッシ(アルゼンチン代表/バルセロナ)
生年月日:1987年6月24日
市場価格:1億1200万ユーロ(約134億円)
今季リーグ戦成績:31試合出場/22得点21アシスト

 1位にランクインしたのはリオネル・メッシ。バルセロナとアルゼンチン代表で背番号10を背負うメッシは、33歳を迎えてなおバルセロナの絶対的なエースとして君臨している。最も活躍した選手に贈られるバロンドールを史上最多の6度も受賞する、現役最高の選手の1人である。

 右のハーフスペースをスタート地点に、170cmの小柄な体で相手を抜いていく。中盤に下がってボールを受け、そのままするすると相手をかわしてフィニッシュまで持ち込むこともできる。その偉大さゆえ、チームはメッシ依存というテーマと戦い続けなくてはいけないほど、チームへの貢献度は大きい。

 ドリブルで相手を抜くことはもちろん、相手を引き付けて味方のゴールを演出することもできる。今季は22ゴールで得点ランキングトップに立つだけでなく、20個を数えるアシスト数でもリーグ1位を走る。メッシは33歳となってもなお、トップオブトップで活躍を続けている。

【了】